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#197 建物の断熱化が居住者に与える影響についての調査 中間報告

国土交通省の「スマートウェルネス住宅等推進事業」の中で、住まいの断熱性向上が健康に与える調査が進められていて、得られつつある知見についての中間報告が行われた。



・冬のシーズンでは起床時の室温が低いほど血圧が高くなる傾向
・高齢者ほど室温低下による血圧上昇が大きくなる
・断熱改修により室温が上昇し、居住者の血圧も低下する傾向
・断熱性能の良い省エネ住宅が普及している北海道などの冬季死亡増加率が少なくなっている

などが報告されている。



▼調査概要

 断熱改修前後の健康状態の比較測定。省エネルギー化が居住者の健康状態にもたらす効果についての検証。
 調査は日本サステイナブル建築協会が実施。




▼得られた知見
1 冬のシーズンでは起床時の室温が低いほど血圧が高くなる傾向。
2 高齢者ほど室温低下による血圧上昇が大きくなるため、室温が低くならないようにすることが大切
無題 
(国土交通省)

 気温が10度低い朝は7・3mmHg高い
 良い睡眠の翌朝は血圧が0・78mmHg低い
 飲酒の翌朝は0・61mmHg低い
 10歳高齢で5・7mmHg高い
 男性の方が3・9mmHg高い
 BMI 1kg/立方㍍増えると1・2mmHg高い
 喫煙者は1・8mmHg高い
 毎日飲酒者は4・3mmHg高い
など
(サンプルn=39590:1753人×測定回数平均23回)


3 高齢者ほど室温低下による血圧の上昇が大きいことが確認
無題 
(国土交通省)



4 断熱改修により室温が上昇し、居住者の血圧も低下する傾向が確認
無題 
(国土交通省)



5 居間または脱衣所の平均室温が18度未満の住宅では、入浴事故リスクが高いとされる熱め入浴をする確率が有意に高い

無題 
(国土交通省)



 家庭の浴槽での溺死者数は10年間で約7割増加し、平成26年には、4,866人(65歳以上が約9割)となり、交通事故死数4,113人を上回っている。このため、安全な入浴方法の目安として「湯温41℃以下で10分未満に浴槽から上がる」ことが推奨されている(消費者庁)




6 その他
 断熱性能の良い省エネ住宅が普及している北海道などの冬季死亡増加率が少なくなっている 

無題 
無題 
(国土交通省) 



 なかなか興味深い調査。



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Author:どら
どらったら!(平成26年〜28年秋)の続き。
中央区とその周辺に関するメモ。

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