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#247 小池知事会見質疑まとめ・平成29年2月3日 「キーマン」浜渦元副知事のヒアリングを避ける小池知事に違和感も

平成29年2月3日の小池知事会見質疑。


石原知事時代の文化事業の廃止など、小池知事の思いが強く出すぎて、あまり面白くない会見だったが、最後の記者さんの質問に目が止まった。小池知事も豊洲問題のキーマンと認める浜渦元副知事に対し、なぜヒアリングをしないのかという記者さんの質問に答えず。「(元副知事は)自由に発言すればいい」と小池知事。



これだけの大問題なんだから、キーマンからヒアリングすればいいのに。

▼記者会見質疑応答(記者質問は要旨、知事回答は全文)

【記者】トーキョーワンダーサイト。以前、当時の石原慎太郎知事が主導して始められた事業、この事業をどう評価し、変更した方がよいという結論に至ったのか。
豊洲問題、移転問題をめぐって議会で共産党や民進党が百条委員会の設置を求める動き。石原元知事の招致も目的。議会で百条委員会を設置した上での調査を知事が望ましいと考えるか。明後日、投開票がある千代田区長選。知事はかねてから都議選に向けた重要な選挙と。この都議選で、地域政党の都民ファーストの会の公認候補が単独過半数、64人以上の数の候補を立てることを考えるか。

【知事】それでは、まずワンダーサイトでございますが、今、私の方からご報告申し上げたそのものでございます。これからアール・ブリュットに力を入れていくということでもございまして、これまでのトーキョーワンダーサイトの場をそちらに展開していくということでございます。これまでも若手アーティストの発掘・育成などに、その意味を成したということで、今回終期を迎えたということでございますし、より発展的に伸ばしていくという考え方でございます。
それから、百条委員会については、委員会の設置の有無、それから、誰をどうしてというのは、これはもうあくまで、議会がお決めになること、その一言でございますけれども、先ほどの住民訴訟の話、これはまた司法の場でございます。議会は議会で、そういうお役目を果たされるというのも、それも議会の考え方次第だと思います。いずれにしましても、これまでいかにして、あれだけ高額なお金が使われ、それについて誰が責任をとってきたのかということについては、都民からしても、市場会計からとはいえ、これについては多くの方々が疑問を持っておられるという事実に関して、いろいろな方法があるのではないかと、このように思います。それぞれの場で適切な対応がされるということを考えるところでございます。
千代田区長選ですが、もう間もなく迫っているので多くは述べませんが、しかしながら、やはり東京大改革を前に1歩進めるのか、それとも後退してしまうのかという意味では、大変重要な選挙であるかと思います。そしてまた、有権者の皆様方は、それに対しての判断も加えてというと、逆ですね。まず、区はどうあるべきなのか。区民が進める、決めるという、その観点に加えて、やはり東京大改革を前に進めるのか否かという、その判断も1つ加わるのではないかなと、こう申し上げたいと存じます。
その中でのご質問で、一体、これから都議選に向かってどうするのかと、具体的な数字まで頂戴いたしましたけれども、これも同じことであります。23区の区長さんは様々な方がいらっしゃいます。前回、違う方を応援された方の方が圧倒的に多くございました。しかし、昨日ご覧いただいたように、いろいろな立場を超えて、やはり連携をしっかりとらせていただいているところであります。都議会においては、やはり私とともに、この東京大改革、都政の見える化であったり、これまでの諸課題、問題をクリアにすると同時に、もっとクリエイティブに、都市間競争が激しい、この中において、東京都がちゃんとその地位を確保し、そして、さらにそれを伸ばしていくという、そのことを十分に理解される方が、時には、それについて、「もっとこうすべきだ」といったようなご意見をいただけるような、そのような都議会というのを望むところでございます。
いろいろなことの決め方、体質、特に私は体質の部分が大きいと思うのですが、こういったところを、やはり、2020年にふさわしい大東京を担う都議会ということを、この都議会選挙では問われるのではないか、このように思っております。お答えになっていたかどうかですけれども。

【記者】単独過半数を取るだけの人数というのは。

【知事】単独過半数。これは選挙区によって、オーダーメードでこれから決めていかなければなりません。おごることなく、都民の皆様方の意識をしっかりと受けとめるのが都民ファーストでございますので、それらを勘案しながら候補者を決めていくことになろうかと思います。
数については、全体で多くの方々に、この都民ファーストといいましょうか、東京大改革、そして3つのシティ、この考え方についてご賛同いただける、そういった会派が多くなるということは、これはスピード感を持って、そして都民目線の政治、行政を進めるという意味では大変重要な点だと思っております。





【記者】都知事選時から無党派層、自民党支持者からも都知事は支持を得ている.支持者らが現在、懸念を抱いている。都議会選における小池都知事サイドと民進党との連携。


【知事】すごいご質問をいただきましたけれど。何ていうのですか、民進党さんの中にも、いろいろな方がいらっしゃって、何か民進党というと、ネガティブなタグが付いているならば、それはそれで気の毒だなと思いますが。私は今考えるのは、どこの党にいるかというよりは、むしろ、どういう考え方を持っておられるかではないかと思います。
あまり多く言いませんけれども、民進党の本家本元の国会の方でも、いろいろと分かれたりしているわけです。ですから、ましてや、自民党の中でも、いろいろな方がいらっしゃる。それは国会でもそう、都議会でもそう、だから新しい会派をということが、ポコポコできているわけでございまして。ですから、ある意味、出自というよりは、私はその方の真剣さであったり、人柄であったり、そして今申し上げた東京大改革を、単にその場の選挙ということではなくて、ちゃんと本当に進めていくか否かというのを確認した上でということで、民進党さんそっくりということについては、明確に申し上げると、全く考えておりません


【記者】豊洲問題、豊洲は汚染された土地と最初から分かっていて、その汚染は大気だったと思う。水銀や、そのほか、揮発性の高い毒性物質が大量に含まれ、そのために盛土をして、それを閉じ込めるということだったが、なされていなかった。今、地下水から揮発してくる水銀などの猛毒の物質、知事はどう考えるか。必ず調査を今までもしてこられたと思うのですが、その結果というのは、大気に関しては発表になっていない。

【知事】ベンゼンなども同じ中に入ると思います。そしてまた、それについての確認の場所、例えば、地下の空間などでも調査が行われてきたと聞いておりますけれども、今後どうするかについては、まさしく専門家会議においてもこれまで検討され、中には、換気扇を設けたらどうだというようなことなども話し合われたと聞いております。さらには、プロジェクトチームについても、建物の安全性、これは耐震度であったりするわけでございますけれども、様々な観点から調査を重ねてきたと思っております。
今、再調査しているのは、おっしゃるように、水の部分でございますけれども、これまでも大気関係も測ってきたわけで、確か、これまでもオープンにしていると私は認識しておりますが、確認をいたします。(※後に詳述あり。)
密閉されたところにいる場合と、そこから大気に、例えば、ベンゼンなどはもう言うまでもなく、車が走り回っている中で、まちの中でもベンゼンは発生してるわけで、そのための大気汚染の防止策等々行ってきているわけでありますけれども、車の方も含めてでありますけれど、更に確認をしていく必要があると思います。
大気は外界の方に流れることによって、ある意味、希釈される部分も多いわけでございますけれども、いずれにしても、水であれ大気であれ、今、疑問の目が向けられてしまっている、この豊洲の安全性については、科学的にしっかりと公表していくこと、これに尽きると、このように思っております。引き続き確認をしていきたいと思います。

【記者】専門家会議が今ある。石原都知事の時代からのメンバー。小池都知事が新たにご自身で選定をなさって、専門家会議を作る?。

【知事】会議と調査と会議と調査と、そればかり繰り返してきているのはどうかと思います。住民訴訟に関しての弁護団、新しいメンバーでというのと、ちょっと、そのあたりは、科学的な部分と司法の部分とでちょっと違うのではないかなと感じております。
それを補完する、補完というか、別の切り口で見ていただいているのが、小島さんが率いるプロジェクトチームでございますので、そういう意味で、いろいろな角度からの分析など、切り口を変えてやっていただいていると理解しておりますので、この平田座長がずっと以前から続けておられる専門家会議については、それはそのまま、是非ご努力いただきたいと思っております。


【記者】豊洲の住民訴訟、原告側は現在、石原元知事の証人尋問を希望。都知事所感は。新たな弁護団に対して、石原元知事への、元副知事のお話を具体的に聞いてほしいとか、そういったあたりの調査に対する要望は。

【知事】後の方の住民訴訟についてでありますが、もともと予定は2月9日に第22回の口頭弁論が開かれることになっていると。そこでは、多分、何も話し合われることなく、新しい弁護団の方々が調査をされる、分析をされるということで、弁論というよりは、日程の議論になろうかと思います。その後、どのような形で行われるかについては、この弁護団の皆様方にお考えいただきたいと考えております。
最初のご質問、何でしたかしら。

【記者】原告側の方が、以前から石原元知事の証人尋問を希望。どう思うか。

【知事】これは、司法のことでございますが、原告である限りは、いろいろな形で対応されるということは期待されるのではないでしょうか。ただ、これまでなされなかったわけでございますけれども、ここをどのような対応をされるかは、石原元知事側の判断だと思っております。
しかし、これまでどのようにして決断をしてきたかということは、私は明確にされるべきではないかと、このように思っています。逃げてしまっているという印象はよくないのではないかな、これまでの石原さんらしくないのではないかなと思います。



【記者】浜渦元副知事が豊洲市場のヒアリングに、言われれば受けると話す。今後呼ばれる予定があるのか。今までヒアリングに至っていない理由は。

【知事】非常に自由にお話しされていたように聞いておりますが、ご自分に非常に都合のいいようなご解釈をされていたことも、私の方から言わせていただくと、言えるのではないかと思います。
「選挙を手伝って」などということ、一度も私はお願いしたことはございませんが、何か、「選対がどうのこうの」と言っていて、今、そういうチェックもしているところであります。これから様々な、百条委員会への動きであるとか司法の動きにもなっておりますので、そういったところでしっかりと、それらのことをお述べいただければと思います。
思い出すのは、参議院時代に、私の部屋に来られて、「兵庫県からは衆議院の選挙には出ないでね」という趣旨のことをおっしゃりに来られました。大体そう言われると出たくなる方なので、私は出馬をしたということでございますし、何ら選挙のことで、私自身がお願いしたことはございません。それをあたかも頼まれたかのようにおっしゃっているのは、それは浜渦流だと思っております。
いずれにしましても、キーマンでいらっしゃいましょう。どんどん発言されればよろしいのではないでしょうか。違う部分については、私もいろいろな形で、違うということは言っておくことになるかと思います。
この点については、これからも時間が迫る中で、前に進める部分と後始末の部分と、両方きれいにやっていかなければならないと思っております。スピード感も重要だと思っております。


※小池知事もキーマンと認めているならヒアリングすればいい。なぜ避けるのか不可解。


※(前出の質問に対する再回答)
それから、先ほどお尋ねがありました大気の調査については、こちらの方は、改めて申し上げますけれど、専門家会議の方で、もうその資料がホームページにも掲載されておりますので、そこはご確認いただければと、このように思っております。
以上でございます。

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