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#318 石原元知事会見のまとめメモ 平成29年3月3日

平成29年3月3日の産経のニュースサイトが掲載した「石原元知事の記者会見詳報」から内容をまとめてみた。


非常に長くなったが仕方が無い。
メモということで。

▼まとめ

行政の責任には2つの種類。作為に対する責任と不作為にする責任、すべきことをしなかった責任。このことを小池現知事に問いたい
・行政の責任は裁可した最高責任者にあることは認める。
・私のハンコを預かっている課長さんが私のハンコを押してことが決まった
やるべきことをやらずにことを看過し、日々、築地で働いている人を生殺しにしたままほったらかしにし、ランニングコストや築地で働く人への補償にべらぼうなお金がかかる、混迷迷走の責任は今の都知事にある

・京大の最高権威『豊洲の現況は全く危険がない、なんで豊洲に早く移さないのか、風評に負けて豊洲がこのまま放置されるのは科学が風評に負けたことになる。国辱だ、世界に日本が恥をかくことになる』というコメント
小池さんは今、権限をもって豊洲に移転すべき。しないなら告発すべき。要するに不作為の責任。それを含めて私はやりたい。

・時系列にそったいろんな時点でのあるべき報告書、答申。本来都庁が持っている。私個人に知事が質問しなくても都庁が責任持って調べたら分かること。百条委いろんな調査権があるので、それを調べれば自明に分かることもたくさんある。


(移転経緯)
・在任中に豊洲移転に向けて事業が大きく進んだ。ただ、就任10年以上も前の86年に築地市場の現地再整備方針決定。90年代前半に工事に着手し、数百億円が支出されたのに頓挫。東京都の幹部や市場関係者らが築地市場の限界を認めざるを得なくなった。
初めからから移転ありきで話が進められたものではなく、築地市場の操業を止めずに現地再整備することが極めて困難で、暗礁に乗り上げたために、移転やむなしとなった

・移転先候補地を調査する中で95年には、有力な候補地として豊洲地区の名前。遅くとも98年時点で、市場関係者の団体の過半が、豊洲地区を念頭に、移転推進の意見を取りまとめるに至っていたもよう。
99年4月に就任して、早々に、豊洲移転は規定路線であるような話を担当の福永副知事から聞いた



(東京ガスとの用地取得交渉の経緯)
・報道によれば、東京都は遅くとも、知事就任の前年、98年8月には豊洲地区の東京ガスの所有地調査に着手。9月には東京ガス本社を訪問し説明。東京都の関係部局が豊洲地区以外の候補地の地権者と具体的な協議をした報告を受けたことはない。
・就任以前から、東京都の関係部局では、『豊洲地区以外に移転先の適当な候補地がない』との考えで一貫していたものと思う
・具体的な交渉は、まずは福永副知事、その後、2000年10月以降は浜渦副知事。細やかな経緯について逐一報告は受けていない。大まかな報告は受けていたのかも。
・11年3月末に至って、東京ガスらとの間で、土地の売買契約締結。
・譲渡価格の妥当性は、専門家の鑑定、外部専門家が委員となっている都の財産価格審議会の意見も得ていた。妥当だったと思う。
・売買契約の際の土壌汚染対策費用の扱いは、詳細な契約文言について法律的判断する知見はないし具体的な記憶はない。
・ただ、時系列表をご確認いただければ分かる通り、売買契約以前に、東京ガスが当時の法令に従って必要な土壌汚染対策を実施済み。東京都は、それを検査・確認していた。
・その範囲を超えて、法令が要求する水準以上の安心のための土壌汚染対策については、東京都が相当程度の費用負担をすることも十分あり得る。現に都議会も土壌汚染対策費用の予算を認めた。



(盛り土がされなかった経緯)
・土壌汚染対策の問題は、関係者は誰しもその必要性を分かっていた。当然、用地取得交渉の過程で協議されていたはず。
・専門的・技術的な事柄なので、それらの知見を有する都の関係部局が検討。私が具体的に判断した記憶はない。
・都と東京ガスとの間では、土壌汚染対策に関して02年と05年に合意。都の環境確保条例に基づく対策、それ以上の追加対策を東京ガスの責任での実施に合意したようだ。07年4月までにこれらを実施し、東京都環境局が完了を確認。
・それでも懸念の声。万全を期するため同月『専門家会議』設置し安全性の調査・検討。一部の地点から、環境基準を大幅に超える高濃度の汚染検出。同専門家会議による調査結果・提言を受け08年8月『技術会議』設置。
・同技術会議は、2次に渡り報告書公表。結論は一定の技術的対策を講ずれば、豊洲用地の土壌汚染問題を克服できるという内容。同技術会議は、その時点における土壌汚染の状況を前提としても、豊洲新市場への移転は可能と判断した。

・自分自身に技術的知見はないし、時系列表に記載された細かな経緯についての記憶はないが、専門家会議や技術会議の判断を踏まえて、政治家として長年の築地市場問題を解決すべく、豊洲新市場への移転を政治判断し10年10月22日、その旨、記者会見で発表した。
・都知事就任から、2011年3月31日に土地の売買契約を締結するまでに、関係部局の職員らからの報告で、土壌汚染に言及されたことは、何度もあったものと思うが、基本的には、日本の技術で処理可能であると説明を受けていたと認識

土壌汚染が処理できないということであれば、豊洲へ移転できないし、無理に土地を購入すべきではないと認識していた。09年12月には、メディアにそのような発言をした。

・次に、建物の下に盛り土が行われなかった経緯については、何も記憶がない。『調査特別チーム』のて詳細な調査で、私に報告がされた事実はなかったことを確認したと理解。

--環境基準の1500倍の濃度のベンゼンが検出された。そこでなぜ踏みとどまらなかったのか

・議会、専門家委員会でいろんな調査をしてきたわけですから、決算の時も決算委員会で了としてきた。行政の組織、都庁全体が専門家含め検討し、しかも議会が了としたものを私は裁可せざるを得なかった、裁可したということ


--先ほど、自分は必ずしも賛成じゃなかったと

・パリのレストランで食事したとき、パリのど真ん中に大きな市場。魚を含めて生鮮食品を運搬してきて売っている。冷凍技術が進んでいるし、もっと内陸でもいいんじゃないかと。環状線もそのうちできることだし、そのインターのどこか近くにですね。内陸にもっと大規模な、完備した市場作ったらどうかと発言。都庁の中で一笑にふされた。都庁の会議の席で、『内陸でいいんじゃないか』と。『これは規定の路線ですから、論外です』と却下された。



(記者会見で公開されたビデオ)
 『冒頭ですね、築地市場の豊洲移転について申し上げます。築地市場についてでありますけれど、議会の議論を踏まえて豊洲移転を進めていくことを決断いたしました。築地市場の再整備が持ち上がったのは、いまから25年以上前、鈴木都政の時代で、これは昭和からの宿題であります。かつて築地現在地での再整備が試みられましたが、頓挫して終わったわけで、その後、豊洲移転に活路を見いだして、業界と議論を重ねて、議会にも必要な予算を認めてもらってきました。

 この4月からはですね、議会自ら、現在地再整備を再検討してきましたが、その中で、現在地再整備には、全てが順調に進んでも十数年かかるという致命的な欠点があることになりました。にもかかわらずね、議会としての結論がだらだら、先送りされて、今後の展望が依然として示されておりません。議会が決めかねるならば、知事がですね、歯車を大きく回すしかない。それがリーダーとしての責任であると思います。築地市場を取り巻く厳しさは政治の不決断を許さないと思います。

 築地市場は、わずかな震度の地震でも屋根の一部が落下するまで老朽化しておりまして、かつ、お世辞にも、清潔とはいえないと思います。パリの新しい市場を見てみますと、大事な製品は番号をふって、ガラス越しに見えるようになっていて、今の築地でやってるみたいにね、外気にさらされるところに持ってきて、地面に転がして、それ見て値段つける、そういう原始的なことはやっていない。私は新しい市場が新しい機能で安全に清潔にされるべきだと思いますし、こういった時代遅れの施設ではね、産地や顧客のニーズへの対応もままならないですし、市場整備が先に伸びれば伸びるほど、事業者がじり貧になると思います。遠い将来、どんな立派な施設を作っても担い手がいなくては元も子もないわけで、業界の大多数は豊洲移転を望んでいて、慎重な検討、丁寧な議論なる美名の下で、現場に先の見えぬまま、不安、焦燥、混乱を強い続けるわけにはいかないと思います』




--これから会場の皆さんにご質問頂くが

・汚染の対策の最高権威の先生は、産業技術総合研究所の名誉フェロー。豊洲は今のままで安全だというし、多くの科学者が風評に科学が負けるのは国辱だという。
・築地にもいろんな問題が埋蔵。アスベストだって飛散すると肺気腫になる。しかも開けっ放しで周りには外気がたくさんあり、大きな幹線道路が走っていて、冷房暖房もない。夏は暑い、冬は寒いところで操業している。私は賛否両論、築地だけでもあるようだが、知事が決心して速やかに豊洲に移転すべき。これをしないのなら私は不採決の責任を問われ、小池知事こそ、築地の業者たち含めての住民訴訟の対象になるべき。





--市場の移転は大きな予算もかかる、市民の生活にも影響するが、そうした判断について、ほぼ全て、副知事やその他の人に任せていたのか

 これは大事な大事な政治案件。各部局、港湾局がある。環境局がある。市場局がある。そういう方々が、専門家を含めて、委員会を含めて、そこで論議してきて、決めたこと。それに任せざるを得ない。私は専門性、何もない。


 --ご自分では、豊洲への移転に関してあまり前向きではなかった。それが今は豊洲へ移転したほうがいいと思っている。その判断が変わった理由は何か

・判断が変わったのではない。豊洲の移転はすでに決まった。都庁の総意、議会の総意として。
・今の建物で操業することに危険はないということを専門家は保証している。ランニングコストを含めて、業者たちに対する補償を含めて、膨大なお金が税金から支出されている。私は現在の知事が自分の責任で判断して移転を決めて操業を行うべきだと思う。
・あの土地をあのコストで購入したのは、私が決めたわけではない。そのための審議会が専門家を含めて決めたこと。行政の手続きを踏んで上がってきたものを、最高責任者として念を押して裁可した


 --小池知事にいいたいことは

・ランニングコストをどんどん使って、安全な市場を使わずに、しかも、どこか外資の会社に半額で売るなんて論外。安全と安心を混同し、専門家の多くの権威が豊洲を使って安全だと言ってるのに、それを信用せずに、余計なお金を税金から使うのか。この責任は私は彼女にあると思う


--いま築地で働いている方に言いたいことは何か。当時の知事本局にいた前川氏という方を、都議会なり、知事が呼んで話を聞けば、交渉の経緯が分かるとお考えか

 ・今、ちゅうぶらりんで困っている方はね。なんで豊洲で自分たちを働かせないんだという訴訟を起こしたらいいと思う。なんの危険もないのだから。科学者が保証しているのに、なんで豊洲を今使わないのか。


 --土壌汚染対策に多額のお金がかかるのに、なぜ豊洲に決めたのか

・これは、とっても大事なこと。専門家が、そのコストでもなお、豊洲を都が購入して豊洲に市場を移す必要あるという判断を複合的に考えて決めた。私はそれに口を挟む余地はない。専門性もないし、専門家が専門分野、科学者含めて決めたことで、部下を信用せざるを得ない。価格についても審議会がちゃんとやっている。答申が出ているはず。



 --さきほどから、石原さんは、自分は専門性がないと、専門的な知見はないのだから、それに従うしかない、というお話だったが、だったら何のために知事はいるのか。そういうものも含めて、大きな観点からどうしたらいいのか、という判断を知事はされるんじゃないのか

・それはもちろんそう。いろんな分野のいろんな仕事がある。そのために、各局があり、各部があり、議会の専門委員会もあって。私はそういうそれぞれのつかさつかさの人たちが、職務としての専門性を踏まえて踏まえて物事を判断して、物を束ねて上申してくる。それを受け止めて、私は大きな問題については判断、採決するというのが私の責任だと思っている


・私は何も専門家ではないし知らないものは知らない。部下に任せる以外ない。物事の専門性には私は素人。逃げるわけではないし、結局、担当のつかさつかさの職員が、あるいはそれを担当している委員会の議会の諸君に判断をあおぐしかない。しかも、その総意として議会が承知したし。
私がつかさつかさの責任、専門性に任せて、部下を信頼して確認してはんこを押した。それが行政手続き。



 --瑕疵担保責任を放棄することになったのが平成23年の売買契約の際に、費用負担の協定書を交わされていると思う。その際に、石原さんの(はんこの)下に、東京ガスの代表取締役の岡本さんと、豊洲開発の代表取締役の柳沢さんと、お二方が、押印されている。その方々がいたことも覚えていないのか

覚えてません。誰かが立ち会っていないんですか。他に。都の役人は


 --先ほどから「分からない」「覚えていない」「行政の手続きのもと、一任してきた」というが、今回の問題の責任は誰にあると思うか

・豊洲の問題? 都庁全体。議会も含めてみんなで決めたこと。
・私は裁可したことの責任は認めます。みんなで決めたこと。行政の手続き、議会も含めて


 --土壌汚染対策費がここまで膨れあがったことについて、どう考えているのか

・土壌汚染がある段階で、あるコストで対処できるという判断で東京都は東京ガスと契約。


(ここは原文のまま)
「豊洲の問題は大変な問題で、このまま放置するわけにはいかない。科学者が安全だと言っているのに、なぜあそこを使わないんですか。そして、半額で外国に売り飛ばすなんて論外な話ですよ。日本の最高権威の科学者が安全だと言っていながら、それを使用せずにだらだら、つまらないお金を垂れ流している。これは政治の責任ではないですかね。これは皆さん、もう一度、記憶にとどめて、一刻も早く稼働することで都民も助かるし、築地で働いている人たちも助かる。何の危険もない建物を何で使わないんですか」

・私はやっぱり、もっと大事なことは、ちゅうぶらりんになっている豊洲を早く稼働させることだと思う


・・・

 なるほど。

 石原氏の主張について、評価についてはかなり分かれているようだが、かなり簡潔で分かりやすいと思った。

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Author:どら
どらったら!(平成26年〜28年秋)の続き。
中央区とその周辺に関するメモ。

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