記事一覧

#328 小池知事記者会見質疑まとめ 平成29年3月10日 豊洲の安全を問う質問に答えず


東京都の小池知事の記者会見(平成29年3月10日)の築地市場・豊洲市場に関する部分を抜粋。



 築地については、「法的に安全」と言うが、豊洲については、安全を問う質問に安心(消費者の信頼)で返すということを繰り返していた。




これまで同様、記者さんの質問は要約。知事回答は全文。
※印は中の人の声



質疑応答
【記者】今週、築地市場の敷地内の土壌調査で、環境基準の2.4倍のヒ素などの有害物質が検出された。東京都は、アスファルトと土で覆って人体に影響はないという。昨日、日本維新の会が小池知事に対して、豊洲移転を速やかに決断するよう求める提言書を東京都に提出した。コンクリートやアスファルトで覆われており、土壌汚染対策法などの法令上の問題もないのは豊洲市場も同じと指摘。小池知事の所感は。

【知事】指摘はそれぞれの政策的な目的でなさっているかと存じます。そして、築地につきましては、先ほどご紹介のあった数値でございますけれども、法的な安全性は満たしていると、このように考えております。
そしてまた、この築地市場におけます、例えば仮設の話とか地歴の話など、必要な調査についてはこれからもしっかりと取り組んでいくということと、現に営業しておられる方々が多数存在するということについても、きちんと私たちは考えていかなければならない、こう思っております。

 豊洲については、ご承知のように再調査がまさしく行われて、採水が行われ、そして間もなくモニタリングの、クロスチェックの上で結果が出されるということになっておりますので、こちらを待ちたいと考えております。一つひとつ丁寧にやっていくことが、私が常に申し上げている安全と安心、安心は特に消費者の信頼をいかにして確保するかということがポイントでございますので、これを丁寧にやっていくということで、この作業をしっかりと取り組むということであります。

ちなみに、専門家会議の方で、豊洲の方の調査のモニタリングについてのご判断も含めて、会議を開かれるということでございますので、その答えを待っていきたいと、こう思っております。



※「築地は法的な安全性は満たしている」と話す一方、豊洲については「法的な安全性を満たしている」かどうかには触れず、安心(消費者の信頼)の確保についての話をしている。ふわふわした「安心」じゃなくて「安全」の話を聞きたいね。




【記者】明日から都議会の方では百条委員会で証人喚問。審議のどういったところを小池知事は注視するか。


【知事】もうこれは一言、百条委員会は議会の審議でございますので、私の方から、そのコメントすることは妥当とはあまり考えておりません。しかしながら、今その百条委員会の目的、そしてまた、そのためにどういう方々をお呼びになるのか、具体名も挙がっているところと、日にちも決まっているところと、それぞれでございますけれども、是非これまでの経緯、なぜあれほどに工事費用が高くなったのか、そしてまた瑕疵担保責任ということについて、これはどういう経緯だったのかといったようなファクトが出てくることが重要なのではないかと思います。
 議員の方々も、これまで関わってきた方々、若しくは全くそれ自体には関わっていない方、いろいろと経歴の中で異なるかと思います。そういう中で、議員の皆さんの方がよく知ってらっしゃることもあるかもしれません。そういったやり取りの中で何が、都民にとって知りたい課題が明るみに出るのかどうか、そういったことを注視していきたいと思っております。




【記者】百条委員会が問題にしている豊洲の移転の問題で正常な価格に対して、瑕疵担保責任で免責にして引いた価格が、その正常な価格と比較して妥当だったのかどうかということが重要だろう。正常な価格についての小池都知事の考えは。



【知事】なかなか難しいご質問だと思います。全く別の観点でというか、同類のことが今、豊中市の方で論じられているのかなと思うわけでございます。豊洲につきましては、基本的に、私は、前に自分の著書、拙著でも述べていますように、もともと何に使われていたかということが明確であったわけです。ですから、そこで誰がどこまで責任を持つかというのは、まさしく一番核心的な部分だと思います。ここは、どう評価をするのかというのは、ある種、専門の観点も必要でしょうし、そういった流れで、どう決めていったのか、その値段が決められたのかという経過、これについてのやり取りになるのだろうなと思います。と同時に、モニタリングの結果が間もなく出るという話でございますので、これまでの経緯と、これからあるべき姿と、これについては、同時並行で行うべきだと思っております。


【記者】豊洲市場の問題。石原さんが「文藝春秋」の方に文書を寄稿。それをもしお読みになられていたら、そちらの所感は。


【知事】それから、2つ目の石原元知事の、今日ですか、発売された「文藝春秋」でございますが、全部は読んでおりませんけれども、「ああ、小説だな」と思いました。というのも、私について書かれているところは何かの勘違いで書かれておられまして、小説ではないでしょうか。私が「都知事選に出馬するのに応援してください」とお願いに行ったことはございません。むしろ「出ないか」ということを誘われて、年末のさなかに事務所にいらっしゃって、「あなたは都知事にならないか」というお誘いをあちらから受けたのであって、それがどこかでひっくり返って、私が出たいと言っているように書いてあるのです。小説です、これは、ですから。私はそう思います。大分勘違いがあるのではないか。むしろ、あのときは、都知事に出ないかとお誘いを受けて、そして、「お父さんにお世話になったから、これは恩返しなのだ」と言われました。同席者がいます。ですから、あまり不確かなことはお書きにならない方がいいのではないかと思いますし、あえて私は「文藝春秋」の方にファクトを書いてもいいな思っているところでございます。

いずれにせよ、今、巌流島の果たし合いみたいなのを別にやりたいとは思っておりません。きちんとしたファクトを百条委員会でしっかりとお述べになるというのが元知事としての責務ではないかと、このように思っております。



【記者】築地市場と豊洲市場の話。知事の回答が分かりづらい。要するに土壌の中から有害物質が検出されて、環境基準に…。その上はただコンクリートが埋まっているというのは豊洲も築地も同じ状況にあるわけだが、何か違いがあると知事はお考えか。安全・安心の…



【知事】例えば豊洲につきましては、覆われているといいましても、その間に、例えばモニタリングを延長したことによって、盛土すべきだと言っていた部分が、実はされていなかったとか、地下水のモニタリングについては、これは、私は延期の最大の理由にさせていただいた。地上と地下と分けるという考え方、それが一体、消費者としての理解とその選択に、実際に消費者はそれだけ合理的な考え方をしてくれるのかどうかというのはクエスチョンマークだと思っております。

そのことを、私はやはりモニタリングの結果をよく見て、そして、今後の対応策でございますけれども、平田先生のところと、市場PTともに、それの対応策について今後検討していただけるものだと、こう思っております。そういった消費者の信頼を得る努力を私自身がするためにも、そのような科学的な成果、そして論拠ということを確認していきたいと思っております。

 地上と地下で分ける云々の話は、そういう論もあるでしょう。しかしながら、消費者がそうやって、「これは地上です」「地下です」と考えてくれるかどうかということに多くの努力を割かなければならないと、こう思っております。





ここでも「安全」には触れず、豊洲については「安心」(消費者の信頼)に話を持って行っている。地上と地下で分ける話、築地にも当てはめて考えると?





【記者】築地に関しては、専門家会議をつくるというのは考えていないのか。



【知事】築地については、かつていろいろな地歴等の問題もございました。これは、既にやって行われている部分と、それから法令が変わってきた部分でカバーできていなかった部分とがございます。豊洲だってそうです。30メートルメッシュでやってきたときと、10メートルメッシュのときとは違ってくるわけです。法改正があるわけです。それによって安全の基準というのも変わっていくわけです。そういう中でも、豊洲がもともとはガス工場であったことには変わりがないということでございます。

では、築地はどうなのだということで、かつては安全だったと、平成3年の記録では出ておりますが、今回、必要に応じてボーリング調査などをすることによって、今も使われている築地市場が安全だということをきちんと証明していくのも、家主である東京都の役割だと考えておりますので、こちらの方もしっかりやらせていただこうと思っております。

これまでのいろいろな築地に対しての可能性と、それから限界と、いろいろとせめぎ合いがあったことは当然、私も存じ上げております。そういう中で、市場会計を今後もどうやって動かしていくかという、こういう要素も考えていかないといけないと思っております。

ちょっと話は別になるかもしれませんけれども、私はこの30年間、「さあ、どうする」と言っている間に、経済そのものが変わっているという新しいファクターも頭に入れておかなければ、移ることを大目的にして、その後、市場経済が、たとえ築地を売ったとしても、それで、あと11の市場が健全に動いていくのかというのは、これは経営感覚をもっともっと研ぎ澄ましていくべき話であって、これまでの瑕疵担保責任と違って、また次の話、そこにまで目を配ってこそ、これからの都政運営としての在り方になるのではないかと思っております。あまり単純化できない話だと思っております。


・・・


豊洲は法的に安全なのか、そうではないのか。そしてその理由は何か。築地の回答と矛盾するので、明確には答えられないんじゃないかな。安心の根拠を安全に求めることはできても安全の根拠を安心に求めることはできないと思う。



(リンク)

関連記事

コメント

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

どら

Author:どら
どらったら!(平成26年〜28年秋)の続き。
中央区とその周辺に関するメモ。

検索フォーム