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#360 小池知事記者会見質疑まとめ 平成29年3月24日 専門家会議からの対策待ち、移転判断は戦略会議結論後

東京都の小池知事の記者会見の築地市場に関する部分を抜粋。

やはり注目が集まるのは百条委員会を経た豊洲移転関連。

この2週間で大きく情勢が変わったのは2点あると思う。

・一つは百条委員会で決定打が出なかったこと。
・もう一つは都議会自民党がはっきり豊洲移転推進を打ち出し、築地市場存続が難しくなることを覚悟の上で、築地市場存続の危険性を明確に広め始めたこと。

今回の会見をまとめると


小池知事は「市場のあり方戦略会議」というものを作るらしいが、
※移転問題の結論は戦略会議のまとめの後。
※戦略会議は移転判断に向けたロードマップに追加される。
※これからどうするかというのは専門家会議からのいろいろな対策待ち




すべて、先送りの方向のようだ。




これまで同様、記者さんの質問は要約。知事回答は全文。
※印は中の人の声


▼全文
【記者】豊洲市場に関して、専門家会議、PT、それから市場のあり方戦略本部を設置するという話。それに関して都議会百条委で、石原元知事が、市場を築地から豊洲に早期移転すべきと主張。昨日の都議会の経済・港湾委員会で自民党は豊洲に早期移転すべきと。市場移転問題では、早期の判断を求める声が高まっている気。市場をめぐる判断時期は?


【知事】先ほどお話しいたしましたように、昨年からロードマップということをお示ししております。振り返ってご覧いただければお分かりのように、一つずつのステップを、今、確実に踏んでおります。思いがけないことも幾つかございましたけれども、このステップを踏みながらやって、そして今、議会の方では百条委員会などをお開きになっているということで、これまでの検証の部分と、それから今後どうするべきなのかということについては、このあり方戦略本部の方で、しっかりと、これまでのいろいろな情報、経緯などを集約しながら、そして、今後の市場のあり方そのもの、これについて鳥の目で考えていくということでございます。ですから、基本的にロードマップに従った形で、行政でありますので一つひとつ進めていくということで。そのことが、私は都民の皆さんや業界、市場の関係者の皆さんや、それから仕入れしておられる関係者、そういった方々の信頼の方につながっていくのではないかと、このように思っております。

【記者】プロセスを一つひとつ踏みながら、市場問題のいろいろな点における判断時期も考えていきたいと?

【知事】そうですね。判断時期について、もう既に移転の延期ということを、昨年やってきたわけです。そこから明確に、皆さんにもお知らせしているとおりのロードマップを、着実に進めているということでございます。これらについて、きっちりと戦略本部でまとめていくということから結論を出したいと思っております。


※結論は戦略会議のまとめの後。


【記者】早期移転の判断というのを求める声というのが高まってきつつある。具体的に今後、知事はどういったことを検証する必要があると考るか。納得を得るために何が必要なのかというところを具体的に。オリンピックの費用負担、年度内に大枠をということで、めどは?


【知事】2問目のご質問の方からお答えさせていただきますと、私は年度末までにという気持ちでございました。ただ、やはり仕分けを、どこまでがレガシーでどこまでが仮設なのかという仕分けが、かなり細かい部分がございます。しっかり事務方同士ではそのことを認識しながらやり取りを続けているということなので、年度末はなかなか難しいかもしれないけれども、しかしながら、その準備は着実に前に進んでいるということだと理解をいたしております。これがやはりベースになりますので、ここをしっかりと積み上げていくことが、先日も福島県の県営あづま球場が決まったばかりであります。こういったことで、まだ流動的な会場の設置、霞ケ関カンツリー倶楽部の話にしても、先日、規約の改正をするという流れになったということで、まだまだ流動的でございますので、むしろそういう、何ていうのでしょうか、ルール作りというか、役割分担というのを今きちっと決めておくと、また次の会場変更があったときなどでも、結局、その原理原則ということが作られるというのが今一番重要なことなのではないかと、こう思っております。


それから、最初のご質問でありますけれども、検証の部分と検討の部分と両方あると思います。そういう中において、これまでの様々な数値であるとか、それから今、百条委員会の方でいろいろと過去の経緯などについて、当事者の方々がお話をなさっている。これは過去の検証でございますけれども、しかしながら、そこで検証する中で、高いハードルすぎたというご発言があって、私もびっくりしたのですけれども、こういったことで、高いハードルは残ったままになっていた部分があるわけです。そういったことなどを改めてといいましょうか、検証しつつ、将来に向かっての道筋をきっちりと決めていくと。こういう一つひとつの積み重ねというのが、私は信頼になっていくと、こう考えております。




【記者】新宿新聞の喜田です。市場のあり方戦略本部のトップの中西副知事は盛土の問題のときに責任者の一人としていろいろ議論になった方。中西副知事をトップにされた理由。


【知事】副知事はご承知のように4名おります。1人はオリンピック・パラリンピック担当ということで、専任の形です。そして中西副知事においては、今幾つかのことを担当しておりますけれども、これからヒアリングなどもかなり集中して行いたいということから、また、この市場の問題はしっかりと取り組まなければならないという思いから、専任としていきたいと。その中西副知事が担当していた分をあとの2人の副知事の方で分担してやっていただきたいと。もっとも、この問題というのは、単に市場だけではなくて、環境局から建設局から、もう全庁挙げていかなければならない取組かと思います。そこであえて専任の副知事を中西さんにするということは、むしろ市場長であったがゆえに、この間、百条委員会の方でも聴取の対象となっていて、そしてまた、盛土の問題も、逆に言えば、一番、結果的によく理解をしている。なぜそうなったか、なぜできなかったのかなども含めて、この間、いろいろ当たってこられた方でございます。だからこそ、私はむしろ中西さんにこの専任の副知事になっていただくのがよいのではないかと、このように判断したところであります。


 都庁のテーマは山ほどありますけれども、オリンピック・パラリンピック専任、そして豊洲、築地問題専任ということで、オリンピック・パラリンピックの問題はこれからも、2020年まででありますけれども、これまでの過去の、悪いけれども、負の遺産みたいな話については、ここは集中してやっていきたいと。そのための専任であり、中西さんが私は最適だと、こう考えたところであります。



【記者】市場の移転問題。あり方戦略本部で築地存続の場合にかかる改修費用、再整備費用の試算をされるか。移転問題を都議選の争点にする考えは変わらないか。


【知事】豊洲市場についての分析と、それから築地市場の分析と、両方進めていきます。環境問題からどうなのか、耐震性などでどうなのかということで、これまでも、予算委員会などでもそういった切り口で質問をされる方々、議員の先生方もおられました。やはりそこでテーブルに上げてみるという意味では、築地の場合、何ができるのかということで、そういったご提案も他であるとも聞いております。というか、これまでも随分試みてこられたわけでございます。もっとも、その当時のかかる費用と、今はどうなっているのかというのは、ちょっと古い数字とかを参考にできるのかどうかといった点もあろうかと思います。ここは虚心坦懐に、いろいろなことを調べてみるということで、その意味で、現状では二者択一だということを申し上げてまいりました。
それから、争点にするかどうかということでありますけれども、これについては、争点というか、都民の皆さんに、これまでのずっと経緯も含めて、争点というか、やはり都民イコール消費者であり、業者の方々ということであります。ですから、それが第一の争点で、そのための都議選にするというのは、ほかにもテーマいっぱいありますから、ですから、それそのものを掲げて旗印にどうこうということは考えておりません。


※試算をするのかしないのか、という単純な問いにも明確に答えず。知事は争点にするのはやめたみたい。自民党は当然争点にするだろう。



【記者】市場の戦略本部。これはロードマップに加わるものか。いつぐらいまでに、戦略本部の議論をするか。判断の時期にも影響してくると思う。自民党は「豊洲はもう安全だ」と、「築地は危険だ」と、「だから早期に豊洲に移転すべきだ」という、そういう主張をこれまでして、議会でもしている。自民党の主張に対してどのようにお考えるか。



【知事】まず、立て付けでございますけれども、これまでの流れで有識者会議があり、地下水のモニタリングがあり、それと専門家会議というのが重なってくるわけでありますけれども、これまでも幾つか、ロードマップの基本的なことは進めてきたところでございます。そういう中において、あの中には、市場の今後のあり方という部分は入っていないのです。ですから、その意味で、これまでのロードマップとある意味ひっくるめた形で、安全性の確認とか、そういったところを更にプラスした形で、市場の継続性という点についても確認をしていくということで、包含するものだとお考えいただければと思っております。

それから、築地のケースでございますけれども、これについては前から申し上げているように、現に営業しているというところで、私は今の営業をしている方々、業者の方々に対しての、やはり市場の責任者として、問題点があるということを指摘し、かつ、それを、不具合などをきちっと日々の営業に対して、不都合がないように努めるのは当然かと思います。そういったことで努めているところでありまして、これまでの問題点を一気に今出しておられるのだろうとは思いますけれども、現に営業しておられる方々のことも考えていきたいと、このように思っております。


※戦略本部はロードマップに追加。
※自民党の指摘には「営業している人のことを考えていきたい」


【記者】戦略本部のめどは。


【知事】そうですね。これを一つずつ、ヒアリングなども重ねていきたいと、集中的に行っていきたいということでございます。


【記者】戦略本部について、ロードマップで知事の判断の前に入ってくる一つのプロセスになるのか。戦略というのが入っていますが、市場移転について提言を戦略本部で最終的にまとめるのか。


【知事】答えはイエスです。なぜ戦略かというと、戦略だからです。つまり、市場というのはこれまでは移転、築地の老朽化に伴いという話でもう長年議論されてこられたわけでありますが、それは場所の問題だけ、だけというと失礼ですけれども、場所の問題というのがまず第一義的にあって。この間の物流の変化というのは、もう20世紀と21世紀に、もしくは19世紀と20世紀の違いぐらい、生じているのではないかというのが私の認識であります。

ということは、これから市場のあり方そのものが、どう物流をにらんで進めていくべきなのか、そして、そういう物流の変化がある中で、市場がどういう魅力が必要なのかとか、そういった部分で議論をしていかないといけないというのが、私は本筋だと思っております。

だからこそ、まさしく産業が、物流が大展開しているところにおいて、この市場という問題、具体的な問題を東京都は現在抱えている、直面しているわけでございますから、ここできちっとした戦略を持たずに、「点」の観点だけでやっていくと、結局、それが後で大きな課題になるのではないかということでございますので、今、実は大変重要な時期だという認識のもとでこの戦略本部を置きたいと、このように思っております。

 企業でいうと、当たり前のことをやっていきたいと。経営というのは戦略なくして成り立たないわけで、ですから、そういったことも。公会計と企業の経営とは会計そのものでも違いますけれども、しかし、企業だったら生き残りというので必死になってやるわけです。そこのところも、これまでの市場の延長線ではないという話を今やっておかないといけないと、こういう認識でございます。

これまでいろいろ出ている豊洲の問題、そしてまた豊洲の安全性、そして築地の抱えている問題等々は、それぞれの委員会でもいろいろなご指摘をいただいて、そこを戦略本部の方にしっかりとまとめていきたいと、こう考えております。
すみませんが、最後の一方になります。


【記者】豊洲へ移転するための市場のあり方戦略本部が立ち上がるが、豊洲で有害物質の地下水などをどうやったら取り除けるか、どのくらいの期間できれいな豊洲をつくれるのか、戦略本部で議論されると思うが、豊洲への移転判断時期は?



【知事】ちょっとご質問の認識が私とは違うようでございます。地下水のモニタリングの話も出てまいりました。いやいや、地下水なんか飲まないのだから関係ないのだという考え方もございます。一方で、ベンゼンとかシアン等々の話もございます。ですから、そういったこともまとめて、この戦略本部の方の俎上に上げていくと。

同時に、専門家会議の方で、今回はモニタリングの調査の結果が出て、そして、専門家の平田座長のお話などもあるわけですが、では、これからどうするかというのは、今、専門家会議からのいろいろな対策待ちなのです。

いろいろともう巷間言われているように、ベンゼンの件は大気でございますので、地下の空間のところをどうするかとか、まさしくそういったことがこれから出てまいります。幾ら費用がかかるのかもこれから出てくるということでございますので、それらを戦略本部の方でまとめて、総合的にまとめて、そしてこれまであまり語られてこなかった経済性であるとか物流の今後の動きなどもにらんだ形でやるというのが、私は責任ある都政だと考えております。



※「これからどうするかというのは専門家会議からのいろいろな対策待ち」

・・・


 専門家会議の対策待ちというのには少し驚いた。
 それにしても、これだけ騒ぎ立てて自分で判断する気があるのだろうか。


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