#415 五輪費用負担対応で東京都知事を批判 開催自治体で連携して「実力行使」に着手 神奈川県知事会見

 すでに決まっていて当たり前の五輪費用負担と役割分担に関して、未だに決まっておらず、何ら進展がないことに開催自治体から怒りの声が上がりつつある。怒りの矛先は主に開催都市東京の小池知事。

神奈川県の黒岩知事は期限までに回答すると言ってしなかった小池知事に対して
 
本来、向こうから私の方に行ってくるべきものじゃないのか。こちら側からどうなんですかっていう筋のものじゃないと思う。3月末までに返事しますといって、返事できないのだったら、すいません、返事できませんっていうのが筋じゃないか。私の方からどうなってますか?って電話して聴くっていうのも筋が違うのではないか・・・



 知事レベルの記者会見の場の発言としては「裏切られた思い」を繰り返し、「がっかりした」などと極めて強い調子での批判。異例と言っていい。


 セーリング会場となる神奈川県は他の開催自治体と連携しての「実力行使」に向けた準備に入ったとしている。


▼神奈川県知事定例記者会見(平成29年4月18日)

発表項目の前に一言申し上げる。東京2020オリンピック大会開催に向けた役割分担、費用負担について。本日午前11時から関係自治体と連絡協議会、幹事会が開催された。この幹事会で今回、年度末までに結論が出せなかった理由や今後の見通しについて東京都からは作業チームで業務内容、経費などについて引き続き精査する必要があること、今後組織委員会、東京都および国の3者協議の場で作業チームでの取りまとめ結果を踏まえて結論を出す必要があること、こうした手順を踏むためにはさらに時間を要すること、などの説明があった。

しかしながら、この説明内容は到底納得できるものではない。小池都知事は競技会場を有する関係自治体に対して3月末までに決定すると明言されたので、我々関係自治体は小池知事の言葉を信じてこれまで待っていたが裏切られた思いだ。

本県としては現時点にあっても役割分担、費用負担が決定されていないことは由々しき事態であると認識している。江ノ島での大会開催には湘南港利用者や湘南港利用者の艇の移動や漁業活動との調整など様々な準備が待ったなしの状況だ。そこで大会を成功に導くため、今後取るべき対応について、速やかに腹案を持って関係自治体と相談しながら検討していく。最後のこのような状態では来年に予定されるプレプレ大会の開催が危ぶまれる非常事態であることを組織委員会や東京都にはしっかりと認識していただきたいと思う。


・・・



 小池知事から3月31日までに結論を出しますということを言っていただいたので、それをずっと待っていた。なかなかこないなという中で3月31日に東京都の事務局の方から4月のなるべく早い段階で幹事会を開くからということがあったので、その幹事会はこの費用負担役割分担についての答えが頂けるものだと期待していた。みなさんからもいつまで待つのか、と言われていたが、とりあえず幹事会まで待ちましょうということで待っていたが、先ほど申し上げたように、まさにゼロ回答。もう、がっかりした、というのが正直なところ。

(腹案について)
 関係自治体にきちんとお話をして回って、どこまでみなさんと統一した行動がとれるかどうか。まずはそのあたりを探っていきたいと思う。それぞれ競技の性格が違う。各開催自治体の持っている、置かれている状況が違うかもしれないが、合意できるところがあれば一緒に行動したほうがより大きな力があるのではないかと思うので、当面は関係自治体にしっかり説明をして共同歩調を取れるかどうか探っていきたいと考えている。

(いつごろまでに?)
 関係自治体の、どういう状況にあるかということ、そういうのも含めながら。まずはアクションを開始したい。なるべく早く。本当に来年の夏なので、本当に時間がない。焦っている。

(アクション、スケジュールは?)
 なるべくはやく。各開催地によって状況が違うかも。神奈川は特にセーリング。実際に生活に使われている海を使う。しかも1000艇に及ぶ船を動かさなければいけない。そういった一件一件地道にやっていかないといけない仕事がある。それを進めるために費用負担のあり方、役割分担が明確になっていないと交渉が始められない。我々はそういう意味では一番切羽詰まっているかも。そういう意味では神奈川県としてはタイムリミットをとっくに過ぎているという認識なので早く早くと言っている。
 関係自治体の皆さんに当たってみたときに、その辺りの温度差があるのかないのか、それは当たってみないとわからない。具体なアクションを起こしながら探っていきたいが、早くという気持ちは変わらない。


(なるべく早く行動、関係自治体との協議は今月にも?)
 そういうこと。まず事務局レベルで情報交換しながらすぐに始まると思う。早くというしかない。いつごろまでにというとそこまで待てると取られても困る。待てないんだ。過ぎているという状況。

(プレプレ大会)
 プレプレ大会やるときにも船の移動必要になる。所有者に了承をいただかないといけない。補償の問題が出てくる。移動にかかる経費もある。そういう話も出てくる。そこのところが整理されないと、船が移動できないままに時間が過ぎてしまうと大会ができなくなるという最悪の状況もありうる。


(腹案の内容)
 実際に関係自治体の皆さんと話をした上で自ずとどういう形になるのかが見えてくると思う。いろんな選択肢があると思う。前回知事が集まっていくというような形、それとも違う形の「表現」になるのか、その辺りは実際に皆さんと相談してみないとわからないと思う。

(開催自治体を訪問するか)
 そこまでは考えていない。まずは事務方同士で情報交換しながらどう対応するのか。どういった形で対応するのが一番効果的なのか、その辺を探っていくことになると思う。


(知事自身が小池知事に何らかのアクションを起こすか?)
 本来、向こうから私の方に行ってくるべきものじゃないのか。こちら側からどうなんですかっていう筋のものじゃないと思う。3月末までに返事しますといって、返事できないのだったら、すいません、返事できませんっていうのが筋じゃないか。私の方からどうなってますか?って電話して聴くっていうのも筋が違うのではないか。


(国への要望)
 国とどう交渉するのかも東京都の仕事だと思っている。そういうこともしっかりと進めていってくださるということは当然のことと思っている。そういうことも含めて3月31日までに結論を出すと言っていたと私は認識していたが、先ほど申し上げたように裏切られた思い


(アクションの効果は?)
 交渉ごと。できることを一つづつやっていく。やってみないとわからない。


(都議会議員選挙で知事の頭はいっぱいか?)
 わからない。豊洲問題とかあるのはわかるが、東京オリンピックという世界的大イベントを控えている。それを後回しにするっていう発想はありえないと思う。


(実力行使は?)
 何を持って実力行使というのかはわからないが我々としてはかなり覚悟を決めて臨みたい。

(プレプレ大会がないと五輪はできないか)
 プレプレ大会、プレ大会はセットだと思っている。それ以外のあり方があるのか現時点では知らない。


・・・


▼埼玉県知事定例記者会見(平成29年4月18日)

/五輪費用負担関係、都と政府、組織委の調整会議が開かれた。今回も費用負担の大枠を決める時期について明言はない。現時点での知事の受け止めは?基本設計が5月末から始まるが、費用負担の大枠が決まる時期が遅れていることの県への影響は?

 まず申し上げたいのは、昨年の暮れに、4県の知事で小池知事、森組織委員会会長に、原則をただすという意味で申し入れさせていただいた。基本的にはIOCに提出した日本の開催組織委員会が作った立候補ファイルの原則にたちもどってきちんと、例えば仮設に関しては大会組織委。賄えない場合は東京都が補填。そして会場等への輸送についても基本的には責任を基本的に持つと。他の会場、つまりわたしどものことだが、東京都以外の会場では、情勢やあるいは必要な経費等、きちんと伺っていくという原則を打ち立てたところ、何一つ、これまで正式な形でのリアクションはなく、周辺の話ばかりが進んでいて、本題になかなかうつらないという状況がある。


 これはやっぱり、東京都、大会組織委、国、3者協議の中できちんとルールを確認していただいて、これまで通りしっかりやりますと決めれば、あとは枝葉の話になってくる。幹の話が決まらないもので、枝葉の話ばかりでぐるぐる回っている。まさに事務方で整理をするような話ばかり。結果的には何も決まらないと。結果的にいろんな課題がでてきている。例えば会場11ヶ月間おさえたいという話があるが、どの開催県でも、それはいかがなものかと。もっと精査できないのかと。
 
 短くできないのかとか、どのような算定で日程や企画になったのかとか、そういう議論ができないとか、あるいは仮設か恒設かの判断についても、大会後も使用するのかしないのかとか、例えば仮設で作られたものならば、そのものは残るのかとか完全に撤去するのかとか、そういう議論が必要になってくるがそういう議論もできない状況になっている。


 また、全体としての組織委員会からのいろんな意味での注文が、本当はもっと欲しい。そうするとすり合わせができるので有意義な準備ができる。いま我々ができるのは会場になっているものが、それにふさわしいかどうかということでリニューアルしたり補強したり、これは後の半永久的に残るものなので我々の責任で、我々の費用できちんとやっている。我々にできることをきちんとやってる。

 そして、情勢や今後考えられるようなことについてのシナリオのことは考えている。しかし最終的に詰めないといけない。その詰めの作業がなかなかできない状況にあるので非常に心配している。


 早急に原則を決めていただき、そしてここの分野に関してもいろいろ協力要請などを正式にいただいて、応じられるものはしっかり応じるし、応じられないものについてはいろんな形でお話をしながら調整していく。このことを進めていきたい。


・・・


 迷惑をかけてお詫び一つ伝えていないようだ。
 なにやってのかね。小池知事は。



(リンク)

 埼玉県知事定例記者会見

   ※いずれも平成29年4月18日


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