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#533 臨海部BRT、本格運行は平成36年? 環2本格開通遅れで計画凍結も 市場移転延期の影響

 小池知事による豊洲移転判断の遅れは、環状2号線のトンネルによる本格開通を平成31年末から東京2020大会後(おそらく平成35年)まで遅らせる結果を招いた。臨海部BRTのレベル3自動運転開始にはさらに1年程度必要とみられる。


 臨海部BRTは、交通需要が逼迫する中央区や江東区臨海部と都心部を結ぶ交通機関として計画された。自動運転や正着制御を含む先進機能満載の公共交通機関として、東京2020大会に間に合わせるスケジュールで計画され、日本の技術力をアピールするものとなるはずだった。


 しかし東京2020大会に間に合わなくなったことで、東京2020大会のため、という意義付けはほぼ失われてしまった。自動運転が可能となるまで6~7年かかるとみられ、臨海部のBRT計画は何らかの見直しが行われる可能性は高い。


 暫定のまま、何年も運行するとは思えない。凍結される可能性だってあると思う。




▼環状2号線の本格開通は平成35年以降、BRT本格運行はさらに1年先か

 東京2020大会前の開通スケジュールをみると、トンネル工事再開からBRTのレベル3自動運転には推定で42か月(3年半)必要と推定できる。


①豊洲開場が平成28年11月7日となっていたときの環状2号線の本格開通は平成32年6月ごろに予定されていた(期間3年7か月)。トンネル自体はその1年前には開通するが、レベル3自動運転のBRTを通すための設備の調整などに1年ほどの時間が必要という話を聞いていた。

つまり
・環状2号線の築地区間トンネル開通まで2年半(30か月)
・BRT自動運転関連施設整備、調整、試走など(12か月)
こんなイメージだったと思う。



②市場移転延期判断により、本格開通に向けた工事の着手は東京2020大会後の平成32年秋以降となる。工期を2年半とみると、全面開通は平成35年半ば、臨海部BRTの自動運転が可能となるのはさらに1年先の平成36年半ばとなる可能性がある。

IMG_0296_2017070109245980c.jpg 
(中の人作成)

 今が平成29年なので6~7年先か。
 BRTも暫定運行ならできるだろうが、それはただの路線バスにすぎない。
 暫定運行を数年続けることになるのだろうか。

 結局、臨海部の公共交通機関はバス増便で対応することを余儀なくされそう。


○考えられる短期的な対策
・バス路線の新設や増便
・暫定開通した環状2号線の活用

こんな感じだろうか。



ただ、バス増便は簡単ではないし、すでにラッシュ時には「飽和状態」にあるルートもある。市場移転延期は結果として、中央区勝どき/豊海、晴海、江東区有明地区に大きく影響しそう。

(参考)臨海部と都心部を結ぶ主なバス路線
名称未設定 
(中の人作成)



 臨海部と都心部を結ぶバスルートは勝鬨橋か中央大橋(東16系統のみ)の2ルートしかない。そして、現在の上り便数はこんな状況。


(参考)勝鬨橋南詰停留所(東京駅方面)の1時間毎便数の現状
無題 
(中の人作成)


 朝は1時間に60便近く運行している状態。


・バスの頻回運行については輸送力への悪影響が指摘されている。
名称未設定
(中央区)

・一般路線を走行するバス車両では、断面通過間隔が3・0分以下の場合においては、ピーク時の交通混雑や停留所での乗降時間により、団子運転が発生するなど、定時性、速達性の観点からも非常に厳しくなる。



・・・


 平成28年6月に作成されたばかりの「東京都臨海部地域公共交通網形成形成計画」。BRT本格運用を柱とした平成32年までの5カ年計画で、一から作り直しとなることは確実だ。


 独断の移転延期判断で、臨海部の交通環境の改善を数年間はとめちゃったんじゃないかな。


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Author:どら
どらったら!(平成26年〜28年秋)の続き。
中央区とその周辺に関するメモ。

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