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#581 東京23区の特性は? 高レベル放射性廃棄物の最終処分に関する「科学的特性マップ」 

 経済産業省などが「高レベル放射性廃棄物の最終処分に関する科学的特性マップ」を公表した(平成29年7月)。最終処分場を決める過程の最初のステップだそうだ。東京23区はどうなっているのか見てみた。



 マップの位置付けとしては、地層処分に関する科学的特性を示したものということになるが、それ以上のものではないようだ。





▼科学的特性マップの概要

 マップは高レベル放射性廃棄物の最終処分に関する科学的特性に関するもので、以下の条件で全国を4つの区域に分類。

・好ましくない特性があると推定される場所
①火山の近く、活断層の近く、隆起や侵食が大きいなど
②油田、ガス田、炭田が存在

・好ましい特性が確認できる可能性が相対的に高い場所
③ ①、②に該当しない場所
④ ③かつ海岸からの距離が短い範囲=輸送に適する


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(原子力発電環境整備機構)



▼東京都のマップ
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(原子力発電環境整備機構)




23区を拡大する。
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(原子力発電環境整備機構)


・好ましくない特性があると推定される区
 足立区、葛飾区、北区、荒川区、文京区、台東区、墨田区、千代田区、港区、目黒区

・好ましい特性がある可能性が相対的に高い区
 練馬区、中野区、杉並区

・それ以外(一部好ましく、一部好ましくないと推定される区)
 江戸川区、江東区、中央区、品川区、大田区、板橋区、豊島区、新宿区、渋谷区、世田谷区


 特に、東京湾のベイエリアは「好ましい特性がある可能性が相対的に高い」とされている。


 処分場は地下300メートルを想定している。東京23区の地下にはガス田があることが知られていて、そうした区域では灰色、また、軟弱地盤(地下300メートル位深まで更新世中期以降の地層=未固結堆積物が分布)はオレンジ色で「好ましくない特性がある」となる。


・・・


 注意したいのは、このマップで「科学的に処分地として好ましくない可能性が相対的に高い」というのは「ガス田があったり、地盤が軟弱だったりする」ということなので、あまり喜ばしいことではないということ。




(リンク)
 「科学的特性マップ」(原子力発電環境整備機構)
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どらったら!(平成26年〜28年秋)の続き。
中央区とその周辺に関するメモ。

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