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#612 小池都知事が五輪協力県に警戒されている例 東京2020大会宝くじ、都と連名での発行を各県拒否

 今の東京都が近隣の五輪協力県から警戒され、信頼されていないことが分かる例。東京2020大会向けの宝くじ発行を東京都が協力各県に持ちかけ、スルーされたという話について。




 東京2020大会の開催費用に充てるため、東京都が関係自治体に連名で宝くじの発行要望書を出すよう求めたが、神奈川、埼玉、千葉の各自治体はスルー。主な理由は「連名で出すと、すべての輸送やセキュリティの責任も負わされかねない」から。


 小池知事は宝くじの発行で「一緒にやりましょうよー」と埼玉県知事に話しかけたそうだが、埼玉県知事は共同責任を負わされかねないので「それは違います」と拒否したそうだ。
 神奈川県知事は「冗談じゃない、絶対に認められない」と発言している。
 千葉県知事は「協力県は東京都に疑心暗鬼になっていた。また揉め事が起きないように段階を踏まなきゃ」と話している。

(以上、各県知事の記者会見より)

 ちなみに、前知事の舛添さんは連名ではなく単独でやっていた。





個別に見ていくことにする。

◯埼玉県知事記者会見(8/1)

読売 五輪の費用負担の関連で質問を一点いたします。先日、東京都の小池百合子都知事が都外自治体の運営経費350億円、負担の主体が先日の協議会で決まらなかった分ですけれども、これについて、「協賛宝くじ」の宝くじ財源を活用をしてはどうかということを主張されて、それに関して、各自治体に対し、都と連名で宝くじ発行を要請してくださいと呼びかけが行われました。県としてこの呼びかけに関してどのように受け止めいるかということと、どう対応していくかということ、それともうすでに呼びかけがなされて、県として既に回答もされていると思いますが、その後の動きがもしあれば、よろしくお願いします。

知事 まず考え方ですが、財源を宝くじで補填をする、補充をするという考え方は決して悪い話ではないと思っております。ただ通年自治体が共同で発行する、自治体が受け持つ宝くじの総額はだいたい決まっていますので、オリンピック・パラリンピックを受け持つ部分を上乗せするようなかたちになると思いますので、しっかりアピールする必要があると思っております。宝くじで発行しながら、補填するという考え方は決して悪い話ではないと思っております。事実、27年の時も全国自治宝くじ事務協議会そのものの会長は当時の舛添要一都知事であったわけですが、それがまた東京都知事として、オリンピック・パラリンピック競技会に対する支援に関する要望書というかたちで、この発行のお願い文書を作っておられます。

 当然、財源に関しては東京都並びに組織委員会が責任を持ってやっていくことですので、東京都の単独の署名でもって要請をするというのが筋だと思っています。基本は、そういう考え方に立つべきだと思っているところです。もともと、今回の350億に関しても、輸送セキュリティ等に係る必要な経費の負担は業務全般の役割を担うということで、組織委員会が担うと。大会の開催都市として責任を果たすのは東京都と。したがって、最終的に東京都が責任を持つというかたちで。ただし、私たち関係自治体は、大会が開催される自治体として、我々が通常行うところの輸送やセキュリティ対策などを行うという仕分けをしていて、5月31日も私は念のために、この点についても小池東京都知事に確認をさせていただいております。以前東京都副知事が通常のセキュリティや輸送であって、組織委員会が担うものとは違いますという但し書きの文書もいただいておりますので、そのことについて間違いありませんね、ということで確認させていただいております。したがって、本来ならば、東京都が単独で出すべきものの性格ではないかと思っております。ここで、連名で出すと、さも全ての輸送セキュリティに関しても、私たちが一心同体で組織委員会と同じような責任を担うようなことになりかねない、そのおそれがあると。こういう判断をしておりますので、そういう回答を東京都の事務方の方に返させていただいております。そのことについての回答はございません。ただ、全国知事会で小池都知事が私の方に寄って来て、「一緒にやりましょうよ」というようなかたちで来られましたので、「いやいや、違いますねー」という感じでお答えをしておきました。

読売 断られたと。

知事 断ったというより、ちょっと筋目が違うのかなと。

読売 ということをお伝えされたと。

知事 はい。お伝えしました。27年においても、当時の舛添都知事は単独でなされましたので、単独でなされた方が分かりやすいのではないでしょうか、というお話をさせていただきました。回答は、まだ今のところはありません。事務方が打診されて、こちらの方からお答えをした程度ですので、ある意味では正式なものではないのかもしれません。

NHK 確認ですが、知事のお考えとしては、宝くじの売り上げを充てるという考え方そのものについては理解できる、賛同できるけれども、それは都がやれと。他の自治体と一緒にやるものではないと。

知事 当然私たちも一生懸命努力して、売り上げに協力していかないといけないことでもあります。まさしく、繰り返し繰り返し言っていますが、東京都という都市開催でありますので、東京の冠は付いていますが、日本のオリンピックであることは間違いありませんので、全面的に協力するという立場はありますので、私たちも恩恵をこうむるわけですから、しっかり支援をしなくてはいけないと思いますが、連名にすると、うがった見方をすれば、共同責任に輸送セキュリティに関する総額ですので、まだ内訳すらも明示されていないわけでありますから、総額全体に対して我々まで責任を持つのかと。あの中には、組織委員会だけの輸送セキュリティなのか、あるいは我々が受け持つ輸送セキュリティの費用が入っているのか、それすらも分かっていないのです。我々は、どんなことがあっても、私たちが受け持たなければならない輸送やセキュリティ、とりわけ病人等の救急搬送等については、黙っていても最大限に責任を持つ話ですし、いわんや治安維持や交通安全などについては、地元開催自治体として最大限努力すべき話でもありますから、そういうのが入っているのか、入っていないのかも分かりませんし、細かい経費などはまだ明示されたこともありませんので、その無いままに350億の宝くじの部分を補填で自治体の全体の宝くじの中に上乗せしていくという、この話に関しては、共同責任を取ることになりかねないおそれもありますので、それはちょっと違うなという、筋目が違うのでしょうと思っております。





◯神奈川県知事記者会見(8/1)
東京五輪に係る都外自治体の運営経費に宝くじを充当するとの報道について

記者 今、五輪の費用負担に関して、大枠はクリアしたというお話がありましたけれども、先週、東京都の方が、都外の五輪運営費に宝くじ収益を充てるといった意向を表明しております。これに対して、埼玉とか千葉市など一部の自治体は、運営費は原則どおり都側が負担すべきだといったことで、反発をしているのですけれども、県の立場を改めて教えてください。

知事 この350億円という数字で、宝くじという話が出てまいりました。350億円というと、聞き覚えがある、見覚えがあるなという数字でもあります。あの大枠合意の時に、最後の最後まで、ある種、揉めたところの数字でありましたけれども、あれは、私の認識としては、完全最終決着をしているという認識です。というのは、あの中にあった350億円というのは、セキュリティ。セキュリティというのは、開催自治体が負担する。これは、立候補ファイル等にもともと書いてあった部分ですけれども、セキュリティの中身については、明示されていませんでした。最初は、セキュリティ等で350億円。
 それを、結果的には、開催自治体が負担するのか、国が負担するのか、都が負担するのか。それが、曖昧なままに、いったん決着をしかけたのですけれども、最後の最後で、そのセキュリティとは、通常の行政のサービス範囲内でいいということを申し入れた東京都副知事から神奈川県副知事への、4年前に発行された文書が見つかりました。この保証書の有効性についても、小池知事が、皆の前で認められました。ということは、われわれはセキュリティのことは当然のごとく負担をします。
 けれども、あのとき通常の行政サービスの範囲内ということですから、350億円というものをわれわれは負担しなくて済んでいる、セキュリティはあの枠の中から飛んだ話だと認識していて、最終決着をしたと思っているところです。 
 宝くじが350億円だからといって、その350億円に充てるというシナリオはあり得ないと思っています。350億円という前に出したシナリオそのものが崩壊して、もうないという認識です。
 ですから、今度の宝くじで出される場合に、宝くじのお金は、県に入ってくる話でありますから、その分は県が負担する恒久の施設の財源等として充てる、県のお金として充てるという流れになるとわれわれは考えています。

記者 ということは、県はこれまで80億円を求めて、40億円を恒久施設として負担するというお話をされてきたと思うのですけれども、この枠組み自体は変わらない。その80億円はあくまでも都側が負担して、40億円については宝くじ収益を充てていくという理解でよろしいのですか。

知事 そうですね。恒久施設で掛かる費用はわれわれが40億円を出すことで全部進めていますけれども、われわれが出す40億円の財源の中に宝くじのお金がくると考えています。それならオーケーだと。

記者 都から言われているのは、県の費用負担があくまでも削減できる、県の費用負担削減策として宝くじの提案を受けたと認識されているとの理解でよろしいでしょうか。

知事 そのとおりです。

記者 今の話の続きなのですけれども、それを踏まえて事実関係として、東京都の方から一緒にやらないかというお声掛けというのは既にこの前の知事会であったのでしたっけ。それに対して県としてどういうふうに答えているのか教えていただきたいのですが。

知事 一緒にやらないかというのは、宝くじのことですか。

記者 宝くじのことです。

知事 宝くじについては、小池知事は全国知事会の場では発言されませんでした。発言されたとしたなら、その後の記者会見ではないですか。知事会では発言されていないので、私は直接小池知事から宝くじという話は聞いておりません。
  ※実際には小池知事は全国知事会の場で宝くじについて言及されています。

記者 小池知事が記者会見の場で表明した宝くじを活用するという考えに対して、今の前提350億円には使わないという前提であれば神奈川県としては歓迎して一緒にやりたいという考えなのでしょうか。

知事 そうですね。宝くじという話はもともとありました。われわれが立候補しようと思ったときから、財源というのは、お金はいろいろ掛かるけれども、宝くじだとか、いろんなアイデアがあるから、そういう形で補っていくのだからという話をもともと聞いておりましたので、われわれ県も負担することになっている恒久施設のための費用の中に、宝くじが入ってくるというのは、私にとっては想定の範囲内ということです。

記者 神奈川県としては、宝くじ発行は認めていく、歓迎していくということでしょうか。

知事 今言ったことであるのならばです。

記者 そこは、確認はされたのですか。

知事 まだしていないです。そういうことだと思っていますから。当然のごとく。

記者 都から先週の時点で神奈川県の方に説明があったかと思うのですけれども、その時点ではどういう説明があったのでしょうか。

セーリング課副課長: 今の話のとおりで、元の350億円とは違う形で、県の恒久施設等に充当できるお金として350億円を宝くじで確保したいというお話を伺っています。

知事 東京都がそう言ってきたのですよね。

セーリング課副課長 はい、そうです。

知事 紛らわしいです。350億円という、前にあった数字と同じ数字だから。それかと思ってしまいますよね。それだったら冗談じゃない。その話はあの時もう終わった話なのだから、それを復活させるという話は、それはない。それは絶対認められないです。

記者 そうすると、現時点で各自治体が、一部反発しているところがあるかと思うのですけれども、それは都との認識の違いによるものだということですかね。 

知事 他の自治体がどういう形で認めてないとおっしゃっているのか、私よく把握してないものですから。今まで、いろんなことがありましたから、慎重な考え方示していらっしゃるのかと思いますけれども、われわれとしては、先程申し上げたとおりです。






◯千葉県知事記者会見(8/3)
記者 今、約束したことをしっかりやらせていただくということがありましたが、その中で、東京都以外の会場運営費の350億円につきまして、東京都のほうは宝くじの収益を財源とする案を検討しているということです。
知事はこれまで、今もおっしゃいましたように、当初の原則どおり、都や大会組織運営委員会が負担すべきだとおっしゃってきましたが、この宝くじ活用案についてどのような御所感をお持ちでしょうか。

知事 これはもう、記者さんも十分御認識だと思いますが、私たち協力県は、言うなれば東京都に対して疑心暗鬼になっていた部分があるんです。ですから、あのようないろいろな、平たく言えば揉め事があり、でも、また元に戻ったというような感じで。
 ただ、この350億だけはまだはっきりしていないんですね。ですから、私は、またこういう揉め事が起きないためにもしっかりとした段階を踏んでいかなきゃいけないと、そのように思います。ですから、役割、経費内容、これを明確にすることが大事です。そして、それから財源をどうするかと。それは宝くじと言うんだったらそれはそれでいいでしょう。まず、将来またああでもないこうでもないというのが起きないようにやっていくということは、役割分担をしっかりして、それから経費内容をしっかりさせると、私はそれがまず大事だと、そのように思っています。

記者 そのような意見を県の側から東京都のほうには伝えたのでしょうか。

知事 もちろん伝わっていますよ。

記者 東京都側はどのような反応を。

知事 いや、僕は別に小池さんに面と向かってまだ言ったことはないですけれども、いろいろな形では言っておりますので、耳には入っていると思います。


・・・

 開幕まであとわずか3年。東京2020大会の協力県に警戒される大会主催都市の知事。貴重な時間がなくなっていく中、こうした状況は大会成功に向けては悲劇でしかないが、自らの姿勢が招いたこととも言える。

 そんな感じ。


(リンク)
 千葉県 知事定例記者会見(平成29年8月3日)概要
 神奈川県 知事定例記者会見(平成29年8月1日)概要
 埼玉県 知事定例記者会見(平成29年8月1日)概要




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