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#664更新① 中央区全域で定住型住宅の容積率緩和廃止へ 中高層住居専用地区も廃止検討 平成30年度以降

住宅建設に対する容積率の緩和制度を廃止 中央区(日本経済新聞、平成30年3月5日)の記事を受けて、妙にアクセスが集中したので、若干の補足を追加した。


更新① 容積率緩和廃止の効果についての中央区見解(平成30年3月6日)


ということらしい。

見解の最大のポイントは、容積率緩和廃止について中央区が人口抑制効果を認めた点か。これまでは「人口抑制が目的ではない」という趣旨だったと思う。

人口抑制が目的ではないが、結果として抑制される、ということになる。




#664 中央区全域で定住型住宅の容積率緩和廃止へ 中高層住居専用地区も廃止検討 平成30年度以降

 中央区は、定住人口の回復という目標を達成したことから、区内全域(晴海を除く)で地区計画の改正を実施し、定住型住宅に対する容積率の緩和を平成30年度に廃止する。一方で、ホテルや生活関連施設、商業施設に対する容積率の緩和が導入される。


 中央区では行政として人口増加を後押しする時期は、明確に終わった。
 今回の改正は、観光のためのホテル・宿泊施設の誘致や、すでに住んでいる人の生活環境改善を狙うもの
 



▼概要
 中央区では定住人口の維持回復を目標として区内の大部分に地区計画を導入してきたが、地区計画の導入から相当期間が経過し、当初の目的が達成された。


新しい地区計画では
・定住型住宅に対する容積率緩和の廃止
・より良い都心居住に向けた生活利便施設充実
・インバウンド受け入れ施設の整備、充実
を目指す方向。

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(中の人作成)


・平成30年度(都市計画決定)





 中央区では3つのゾーンに分けた地区計画が存在する。
第1ゾーン
 ①日本橋・東京駅前地区
 ②銀座A地区
 ③銀座B地区
第2ゾーン
 ④日本橋問屋街/人形町・浜町河岸/新川・茅場町/京橋/築地の各地区
第3ゾーン
 ⑤月島地区


このうちの第3ゾーンの⑤月島地区について「まちづくりの方向性」「容積緩和の考え方」の変更点について。

016828.gif 
(中央区)




◯まちづくりの方向性
(新)定住性の高い居住機能や観光拠点を支援する機能を確保し、水辺に囲まれた立地特性を踏まえた良質な都心生活地を形成➡︎良質な生活地としての生活関連施設やホテルを含む商業施設を誘導するまちづくり

(旧)路地を生かしながら安全で住み続けられる、住宅と住宅関連施設を中心としたふれあいあるまちづくり



◯容積緩和の考え方
(新)住宅等に対する容積率緩和を原則廃止
(新)生活関連施設や商業施設を誘導するため、容積率緩和に当たっての条件を整理
(新)幹線道路沿いを中心とした商業地域では「まちに調和した良好なホテル」についても誘導するため、容積率緩和に当たっての条件を整理
(新)中高層階住居専用地区の廃止を検討

(旧)主に住宅等に対して容積率を緩和



やはり目立つのは住宅に対する2つの変更。
①容積率緩和の廃止
②中高層住居専用地区の廃止検討・・・これは都心地域の住宅機能の確保から、建築物の一定階以上を住宅用途に限定する制度


 このほか旧耐震基準の分譲マンション建替については法律に基づく容積率緩和の制度を整備するらしい(原則「廃止」の例外だろう)。







このテーマは以前から少し触れていた。
(どらったら!#995)

そして、平成28年7月のエントリ末尾。
「今後の都心区の住宅政策は量の確保から住環境の質の重視へと舵をきっていくことになるのではないでしょうか」(どらったら!#807


これまでの議論の流れに沿った妥当な変更、そんな印象。


次は江東区。


(参考)
 

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どら

Author:どら
①どらったら!(平成26年〜28年秋)
②dorattara(~29年11月)
の続き。

中央区とその周辺に関するメモ。

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