FC2ブログ

記事一覧

【所感】「東京ベイエリアビジョン(仮称)」について 現時点では「期待していない」

東京都の小池知事が策定します!と発表した「東京ベイエリアビジョン(仮称)」。


無題

(東京都)




説明を読むと、

「これまでの個別計画の枠を超えた総合的なビジョン」

「次世代のまちづくりのモデルとなる世界を見据えた将来像を示す」

とあって、広域の「まちづくりビジョン」の一種と捉えていいと思う。




期待する声も聞かれるが、中の人の現段階の評価


こんな感じ。




▼所管


無題

(東京都)


小池知事によると「東京ベイエリアビジョン」は

・関係各局からなる庁内検討会を設置

・民間の有識者・専門家、都庁の職員による「若手の官民連携チーム」

・自由な発想を提案

・平成31年末目途にまとめる

ということらしい。


中でも一番危険な匂いがしたのは「自由な発想」という部分。


小池知事の号令で「自由な発想」ですすめられた「築地再開発検討会議」は、自由すぎて委員からクレームが出る始末。結局、具体案も出なかった。


官民連携チームって言うのも危うい。連携って小池知事の苦手分野。




▼既存のビジョン、構想との調整


調整の苦手な小池知事のこと。

既存のビジョン等との関係が気になるところ。



類似の総合的なビジョンとしては

東京都全体の方向性として舛添前都知事が出した「2040年代の東京の都市像とその実現に向けた道筋」がある。



分野別では

港湾系ではおよそ10年ごとで見直され、平成26年に更新された「第8次改訂港湾計画」、海上公園をベースに東京臨海部の地域ごとの方向性を示した「賑わいと自然あふれる海辺を目指して―海上公園ビジョン―」がある。



道路整備に関しては先日、補助314号線が見直し検討対象になったことを取り上げた「東京における都市計画道路の整備方針(第四次事業化計画)」。



しれっと潰した例も。

何度か取り上げている「東京都臨海部地域公共交通網形成計画」。


まさか、就任直後に潰されるとは思わなかった。

計画見直しの声も聞こえてこない。



そして東京都ではどうしようもないものとして、首都圏の鉄道に関してはおなじみの「国土交通省交通政策審議会答申第198号」もある。


分野別には他にもいろいろ。




こういう既存の枠を超えるって簡単じゃない。


例えば、一見目新しかった「有明レガシーエリア」。

これ、第8次改訂港湾計画の「スポーツ都市東京に寄与する臨海地区」の項目が当てはまるし、「海上公園ビジョン」の「スポーツエリア」を有明地区に拡張したと言えるものの、有明地区の「住み憩うエリア」という骨格は変わっていない(下図)。




名称未設定

(東京都の海上公園ビジョンより)=橙矢印は加筆




 そんな風に考えていくと、やれることはかなり限定的じゃないかな。江東区からは、スポーツエリアを含む地域について「開発フレーム/土地利用計画の見直しも想定される」という見解が示されているが、現状追認程度のものになる可能性は高いと思う。





 いろんな縛りがきついので、これまでの枠組みとどこが変わってくるのか(例えば、有明レガシーエリアの橙矢印みたいな部分)、その点だけ見ればいいと思っている。


 評価はビジョンが固まってからでいい。


 あまり期待はしていない。


 そんな感じ。



(リンク)

 「東京ベイエリアビジョン」(仮称)の策定に向けて(東京都)

関連記事

コメント

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

どら

Author:どら
①どらったら!(平成26年〜28年秋)
②dorattara(~29年11月)
の続き。

中央区とその周辺に関するメモ。

検索フォーム