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【中央区】日本の都市特性評価2018をみる 都市戦略研報告書 平成30年10月

森記念財団の都市戦略研究所が、日本国内の都市(主要72都市+東京23区)の特性を客観的に評価するための報告書「日本の都市特性評価2018」を取りまとめた(平成30年10月3日)。なかなか興味深い内容なので、簡単に取り上げておく。

名称未設定
(都市戦略研究所)


※ただし、本エントリで取り上げるのは東京23区についてのみ。




▼「日本の都市特性評価2018」概要

◯背景・目的
 少子高齢化と急激な人口減少が見込まれる中、日本全体が活力を持ち続けるために、各都市がそれぞれの特性を生かして都市作りを進める必要。都市の力を客観的に把握し、都市戦略の立案と実行がもとめられる。このため都市の強みや魅力などの都市特性を明らかにするための調査研究を実施。



◯対象都市
・政令指定都市
・県庁所在地
・各都道府県で人口規模3位までの都市(人口20万超、昼夜間人口比率規定あり)
(主要72都市)

・東京23区



◯評価項目 26指標グループ、83指標
・経済ビジネス 6指標グループ 20指標
・研究開発 2指標グループ 4指標
・文化交流 5指標グループ 16指標
・生活居住 7指標グループ 24指標
・環境 3指標グループ 10指標
・交通アクセス 3指標グループ 9指標



◯スコア算出方法
 83指標について、最大値100、最小値0として指数化。
 指標グループごとの平均値算出
 
→指標グループごとの平均値を分野ごとに合計し各分野のスコアに
 →6分野のスコアを合算し合計スコアに


▼東京23区についてみる
◯合計スコア1000を超える上位6区の分野別順位

①千代田区 1351・5=「賑わいと経済活力に満ち溢れた東京の中心地」
  経済ビジネス 1位 (447・9)
  研究開発   5位
  文化交流   2位
  生活居住   2位
  環境    21位
  交通     2位 

②港区   1263・8=「文化的魅力と高い経済力を併せ持つ国際都市」
  経済ビジネス 2位
  研究開発   4位
  文化交流   1位 (174・8)
  生活居住   5位
  環境     7位
  交通     3位 

③中央区  1240・3=「居住性と利便性を兼ね備えたバランス都市」
  経済ビジネス 3位
  研究開発   6位
  文化交流   6位
  生活居住   1位 (389・1)
  環境     3位
  交通     1位 (227・9)

④新宿区  1110・5
  経済ビジネス 5位
  研究開発   3位
  文化交流   3位
  生活居住   6位
  環境    15位
  交通     6位 

⑤渋谷区  1103・6
  経済ビジネス 4位
  研究開発   8位
  文化交流   5位
  生活居住   4位
  環境    16位以下
  交通     4位 

⑥文京区  1075・2
  経済ビジネス10位
  研究開発   1位 (90・0)
  文化交流   7位
  生活居住   3位
  環境    16位以下
  交通     7位 


◯クラスター分析結果
クラスター1 中央区、港区、千代田区
 すべての都市機能を高いレベルで兼備した首都東京の中心区

クラスター2 文京区、台東区、渋谷区、新宿区
 公共交通の利便性と文化的魅力が生み出す賑わい溢れる交流都市

クラスター3 墨田区、中野区、豊島区、北区、板橋区、荒川区
 子育て環境が充実したバランス型居住都市

クラスター4 江東区、品川区、大田区、江戸川区、足立区、葛飾区
 水辺や緑地への近接性が高い環境都市

クラスター5 目黒区、世田谷区、杉並区、練馬区
 自然環境への高い満足度と居住環境が豊かな郊外型都市



中央区については次のような記述がされている。
・生活居住の「居住環境」「生活利便施設」の評価は23区で最高
・鉄道駅、バス停密度は23区で最高
・交通事故死亡者数は最低


項目別
(偏差値75超)
 都市内交通=公共交通利便性、鉄道駅・バス停密度、交通渋滞の少なさから算出
 生活利便施設=小売事業所密度、飲食店舗密度、コンビニ密度から算出

(偏差値50超75未満)
 経済規模、雇用人材、人材の多様性、ビジネスの活力、ビジネス環境、財政、研究開発成果、観光ハード資源、観光ソフト資源、受け入れ環境、交流実績、安全安心、育児教育、市民生活・福祉、居住環境、自然環境、都市外アクセス、移動の容易性

(偏差値25超50未満)
 研究集積=学術・開発研究機関従業員割合、トップ大学数から算出
 発信実績=観光客誘致の積極度、自治体SNSフォロワー数、魅力度・認知度・観光意欲度から算出
 健康医療=医師の多さ、病院・診療所の多さ、平均寿命.健康寿命から算出
 環境パフォーマンス=リサイクル率、二酸化炭素排出量の少なさ、再生可能エネルギー自給率、EV充電スタンドの多さから算出
 快適性=年間日照時間、気温、湿度が快適な日数、空気の綺麗さから算出


原資料には各項目について、さらに細かな説明がついている。
例えば、鉄道駅.バス停密度については

「国土数値情報」(平成28年)の「鉄道駅データ」と「バス停留所データ」に掲載されている鉄道駅数とバス停数について、都市計画区域面積から密度を算出、指数化した値を合算

などとなっている。




なるほど、中央区の特徴は現れている。

(リンク)


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①どらったら!(平成26年〜28年秋)
②dorattara(~29年11月)
の続き。

中央区とその周辺に関するメモ。

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