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【晴海】HARUMI FLAGが街として成立するために 交通アクセスの改善を現実的に考えてみた

選手村跡地住宅街「HARUMI FLAG」が発表された。


名称未設定

(三井不動産)=ファクトブック



都心部と臨海地域の「どまんなか」をアピールしている「HARUMI FLAG」は、交通アクセスの悪さが最大の弱点。



現実的な解決策を考えてみた。



▼解決策① スケールメリットを生かして「実質的最寄り駅」を豊洲駅にする


 環状2号開通遅延の影響で、BRTの輸送力がバスの新規路線開設程度の貧弱なものになってしまったことや、地下鉄構想の実現の見通しが立っていないことから、現実的には、バス路線で解決するしかないだろう。


 そこで考えたのが実質的な最寄り駅を「大江戸線勝どき駅」ではなく「有楽町線豊洲駅」とすること。


具体的には下図の路線開設。将来は豊洲駅以遠を有明方面に延伸することがあっても良いだろう。

選手村ー豊洲

(中の人作成)



○定時性・速達性を一定程度確保しやすい


 朝夕ラッシュ時に選手村住宅街から豊洲駅にノンストップのバスを運行する。これは路線バスでも良いし、これだけの規模があるのだから住民専用のシャトルでもいいだろう。


 停留所は計3カ所。選手村内のマルチモビリティーステーションと晴海運河側4街区に1カ所、後は豊洲駅に1カ所。


 路線長は2・9キロ。


 これを朝のラッシュ時に表定速度20キロ/時で運行できないだろうか。


計算上は豊洲方面へは

 晴海5丁目のマルチモビリティステーションから7分台。

 晴海5丁目4街区からだと6分台のアクセスとなる。



晴海から豊洲に渡る橋の部分は陸橋(>>>>>)が架かっていて、信号がない。

晴海~豊洲

(中の人作成)



グーグルの交通情報を見る限り、平日朝は0730ごろまではこの方向の渋滞はみられない。

そして運が良ければ信号ではノンストップに近い運行ができるかもしれない。信号に引っかかりまくると、倍ぐらいの時間がかかるかもしれないが。


BRTと路線がかぶるので、選手村~豊洲駅間の路線バス運用で高度PTPSの適用となれば、定時性・速達性もある程度確保されるだろう。



○シンボル性

 シンボルとしてBRTで使われる予定のものと同種の連節車両が投入できるとなお良い。住民シャトルでは無理だろうが、都営バス運行なら可能かもしれない。



 重要なのは朝のラッシュ時の最寄り駅へのアクセスなので、逆方向(豊洲駅→選手村)の渋滞は、無視して良いだろう。




▼解決策② 東京駅北口方面の都営バス路線開設(過去エントリあり)


中央区は月島地域(勝どき・豊海町と晴海)の交通環境の改善要望を東京都に出している。

具体的には「月島地域から東京駅など都心部へのバスルートの検討を行い、月島地域の交通環境の改善を図ること」という内容。



東京駅方面へのバス路線新規開設が提案されている。
IMG_0639.jpg
(中央区)=オレンジの点線が要望のバスルート


中の人は、東京駅北口と日本橋にアクセスを容易にするルートを想定した。
名称未設定 
(中の人作成)




まとめると、
①実質的な最寄り駅を「豊洲駅」とし、朝夕のラッシュ時に最短6~7分のアクセスを実現すること。シンボル性を持つ連節車両が投入できるとなお良い。

②日本橋至近を通る東京駅行き新規バス路線の開設(HARUMI FLAGには三井不動産が大きく関わっていることから、日本橋エリアの運行支援を得られる可能性がある)。

これにより、公共交通機関によるアクセス性を一定程度高められるだろう。

あとは、
・シェアサイクルを含めた小型モビリティを組み合わせて交通利便性を改善する。
・BRT本格運行開始後のダイヤ改正に期待する。ただし一定以上の頻回運行には一部で停留施設の増設が必要になると思う。




街開きまでの間に実現可能な交通アクセスの改善策はこれぐらいだろうか。

あとは中・長期的課題と言うことになりそう。

そんな感じ。


(リンク)
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コメント

No title

バス便の充実が最も手っ取り早く、現実的ですね。
地下鉄新設がもちろん理想でしょうが、ゆりかもめ延伸こそ1番の解決策だと思うんですがね。
勝どきを通したくない中央区としても、晴海地区の発展を考えたら晴海方面の延伸は受け入れた方が良いかな、と。

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プロフィール

どら

Author:どら
①どらったら!(平成26年〜28年秋)
②dorattara(~29年11月)
の続き。

中央区とその周辺に関するメモ。

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