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#322 銀座上空の飛行ルートに懸念も ザ・ペニンシュラ東京と成田空港を結ぶ旅客輸送計画

皇居に隣接する千代田区のペニンシュラホテル。「ザ・ペニンシュラ東京」というのが正しい名前のようですが、素晴らしいホテルですね。一度は泊まってみたいと思っています。

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(中の人撮影)


ザ・ペニンシュラ東京と成田空港をヘリコプターで結ぶ旅客輸送計画についてメモしておきます。詳細は不明ですが、飛行ルート案が銀座上空を通過することや、近くに小学校があることが中央区サイドの懸念材料になっているようです。近くで働いている友人に聞くと、ビジネス需要はそれなりにあるのではないかと、話していました。



高層建築物の屋上でヘリが活動するスペースには、離着陸ができない「R」(後述)のマークが描かれていることが多いのですが、ザ・ペニンシュラ東京の場合には、屋上にはヘリの離着陸が可能な「H」(後述)のマークがありました。



 ザ・ペニンシュラ東京から成田空港の方向に直線(赤)を引くと、確かに一部が銀座にかかります。また、ザ・ペニンシュラ東京から300m弱のところに区立小学校が存在しています。

(中の人作成)


Hの向きによって進入ルートに制限がかかるようですので、検討されている飛行ルートは、ザ・ペニンシュラ東京から銀座三越方面に一旦向かい、そこから成田空港に向かうようなルート(緑線)になっているような気がします。この場合、銀座の真ん中を横切る上、区立小学校にもより近いルートということになりそうです。

(出典:高槻市消防本部)



 現在、実現に向けた手続きが進んでいて、環境影響評価書案を作る上で、中央区として東京都に対して10項目以上の意見を出したということです。飛行ルートに学校等があるため、学校でも騒音の測定をすることや、調査対象区域をはっきりさせること、銀座上空を飛行する理由の記載すること、そんな内容のようです。



 羽田空港の容量拡張では、飛行ルート変更による影響がなさそうな中央区ですが、ザ・ペニンシュラ東京からの旅客ヘリ発着が実現した場合、別の面での対応が求められるかもしれません。当ブログでも、注目していきたいと思います。



▼(おまけ)高層ビルの屋上のヘリ活動用スペースについて

高層ビルの屋上にヘリコプター用のスペースが設けられていることが多いようです。3種類あって、①緊急離着陸場②緊急救助用スペース③3次救急医療機関など(に設置されるもの)に分かれています。①と②についての説明がありましたので示しておきます。

ザ・ペニンシュラ東京の場合、「緊急」の用途ではなく、旅客輸送(おそらく非公共用飛行場に該当)のようですが、参考にはなるでしょう。


(出典:高槻市消防本部、赤字は加筆)


多くの高層マンションに見られるのは「R」のマークで、Rapeling=懸垂降下の意味らしいです。ヘリがホバリングしながら救助活動を行うのに必要な作りになっていて、上の表の「強度」の項目を見てもヘリの重さに耐えるようには作られていないようです。

ヘリの重さってどれぐらいなのか調べてみましたが、比較的多くみられるBK-117というヘリ(乗客定員7~10人)は最大離陸重量が3トン弱のようですね。もっと重いのかと思っていました。




(参考URL)
ザ・ペニンシュラ東京 (公式HP)
ヘリコプター 屋上緊急離着陸場等設置指導基準 (高槻市消防本部)

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①どらったら!(平成26年〜28年秋)
②dorattara(~29年11月)
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