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#570 環状運転は極めて厳しそう ゆりかもめの豊洲~勝どき~新橋延伸案 

 中量輸送機関の「ゆりかもめ」ですが、どらったら!への検索で「ゆりかもめ延伸」がかなり上位にランクインしています。



 当初計画の勝どきにとどまらず、さらに新橋までを結んで「環状運転」すれば便利になるのでは?という話をよく聞きます。いろいろ調べましたが、参考になるような資料がみあたりませんでしたので、環状運転した場合にどうなるのか、自分で考えてみました。



 カテゴリは本来「仮説」ですが、「ゆりかもめ」のエントリが少ないので、今回はカテゴリを「ゆりかもめ」にしておきます。需要予測は個人のメモの範囲を超えますので、ここでは環状化による運賃の変化だけ見てみます。



▼ゆりかもめの環状化

 ゆりかもめの環状化は、2つの駅の間に2本のルートを作ることと同じことで、早くて安くて近いルートと、遠くて遅くて高いルートができます。

 これまでゆりかもめを利用していた人は、遠くて高いルート(これしかなかった)から、近くて安いルートを使うようになるでしょうから減収要因です。環状化による旅客数の増加などで、それを上回る収益が上げられるかどうかがポイントになります。







▼ゆりかもめの現在の料金体系

調べてみると、意外にシンプルな距離制の運賃でした。
■ 2キロまで 180円
 2キロ超~5キロまで 250円
 5キロ超~8キロまで 320円
■ 8キロ超 380円


これが維持されるとして、現状と環状化後を比較してみます。


 現在の計画にある豊洲から勝どき駅までの延伸後、勝鬨橋から築地市場を通って、新橋までおよそ5・6キロを延伸・環状化すると仮定しました(全長20・3キロ)。言うまでもありませんが、実現可能性は一切無視しています。

(中の人作成)





①現状
 ルートは1本道です。
 新橋から船の科学館以遠は380円区間となっています。
 逆に豊洲から芝浦ふ頭以遠が380円区間となっています。

(中の人作成)



②環状運行にした場合

 1周20キロ強しかないので、環状化すると、8キロを超えて乗車することが難しくなります。380円区間は現状に比べてかなり減少します。

380円区間となるのは、
 勝どきから「お台場海浜公園~船の科学館」まで
 新橋から「船の科学館~有明」まで
 豊洲から「芝浦ふ頭」までなどに限られます。


新橋から「豊洲・新豊洲・市場前・有明テニスの森」までは、380円から320円に値下げとなります。


(中の人作成)


 ゆりかもめの環状化には数百億規模の莫大な費用がかかるでしょう。これまでの利用者からの減収を踏まえて、巨額のコストをかけた環状化に見合うだけの旅客増加が見込めるかどうかというところがポイントでしょうか。


 もともと都バスに比較して割高な運賃設定ですし、よほど利用者が増えない限りは、相当の収支悪化は避けられないのではないでしょうか。中の人は、環状化は極めて厳しいと思います。

 勝どきで止めるのはどうか、となると個人ブログの範囲を超えますので、エントリは立てませんが、ゆりかもめを延伸するのに見合う需要がないでしょうね。広域から集客可能な施設がありませんし。




(参考)駅別利用者数(2006年)=ウィキペディア
 各駅の1日利用者数は最新のデータが2006年のものしか見つかりませんでしたが、ある程度は参考になると思います。

1位 新橋 58800人
2位 台場 21600人
3位 国際展示場正門 16300人
6位 豊洲駅 9400人
11位 有明駅 1100人


1日利用者数(平均)=ウィキペディア
2006年 92000人
2014年 114000人
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