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#605 地震に関する「地域危険度」② 専門知識なしに見る火災危険度と総合危険度

東京都から平成25年に災害時活動困難度を考慮した総合危険度ランクというものが公表されています。これは、都内5133町丁目について、地震に関する危険性を2つの面から測定し、総合的に評価したものです。

1つは「建物倒壊危険度」、もう1つは「火災危険度」です。


<災害時活動困難度を考慮した総合危険度ランク>

(出典:東京都)


今回は「地域危険度」のうち「火災危険度」と「総合危険度」がどのように計算されているのかを見てきます。




▼火災危険度=単位面積当たりの被害量をランク分けしたもの

 火災危険度は「火災危険量」(=全焼棟数/町丁目面積)を5段階にランク分けしたものなのだそうです。
 火災危険量は1ヘクタールあたりの被害量と言い換えてもいいようです。


 では全焼棟数をどのように計算しているのでしょうか。

 3つの要素をシミュレーションで計算しているようです。1つは出火の危険性、残り2つは延焼の危険性の要素です。また、町丁目の内部での火災と、外部からの「もらい火」を足して全焼棟数としています。



①出火件数期待値=工学的気基盤に30センチ/秒の地震動があったとして、冬の夕方の出火件数期待値を町丁目別に計算します。


②出火点数
 250メートル四方に9カ所の火点を設置し、延焼シミュレーションで町丁目ごとの出火点数を計算します。
 


③出火点数ごとの全焼棟数



 その結果、算出された中央区と江東区の町丁目毎の「火災危険度」はこのようになりました。

(出典:東京都)=原図をトリミング



 中央区は都心部で2~3、月島・佃で3となっていますが、他の地域は概ね1と成っています。江東区は荒川沿いの地域が4~5の部分が目立ち、隅田川沿いで2~3、臨海部は1となっています。




▼総合危険度=建物順位+火災順位をランク分けしたもの


 難しい計算をしているのかと思ったら、とても単純なものでした。町丁目ごとに計算された「建物倒壊危険度」と「火災危険度」の順位を足し合わせて、5段階にランク分けしたものだそうです。

ただ、同じ順位になった場合は、「建物倒壊危険度」と「火災危険度」の順位のうち、一方の順位がより高い方を上位にしています。


例)
A町 建物倒壊危険度300位、火災危険度400位 合計順位700位
B町 建物倒壊危険度550位、火災危険度150位 合計順位700位

この場合、B町が上の順位にきます。



このようにして計算された「総合危険度」は

(出典:東京都)=原図をトリミング





 * * * * *


 ネットでは比較的よく見るマップですが、どのように計算されたのかを知っておくと、見方も少し変わってきますね。

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どら

Author:どら
①どらったら!(平成26年〜28年秋)
②dorattara(~29年11月)
の続き。

中央区とその周辺に関するメモ。

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