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#636 国際展示場〜虎ノ門19分 勝どき〜新橋5分 京成バス資料より試算、東京都BRT

 京成バスの公表資料(平成28年1月)から、東京都BRTの概要が一部判明しましたので、メモしておきます。目標となる表定速度(2点間の停止時間を含む平均的な速度)が示されていて、各ステーション間のおおよその時間を見積もることができました。「運行事業者の資料」というのがポイントです。



(出典:京成バス)





▼定時性・速達性について

(出典:京成バス)

 表定速度は20キロ/時以上を目標にするとしています。


 これは都営バスの11キロ/時のほぼ2倍で、ゆりかもめの29キロ/時と同じ20キロ台となります。

 表定速度で20キロ台をめざすというのはなかなか野心的だと思いました。速達性を特に重視する姿勢を打ち出していることになりますので、運行当初はステーションの増設などは考えにくいといっていいでしょう。


 実際の表定速度はは都心部ではやや低くなり、臨海部ではやや高くなるかもしれませんが、全区間一定として試算してみました。


(試算:表定速度が時速20キロの場合)
 表定速度を時速20キロとして、幹線についての所要時間を表にしてみるとこんな感じになりました。(表は虎ノ門=新橋間は1・3キロ、3・9分となります)

(中の人作成)


 表定速度が時速20キロの場合、勝どきステーションと新橋ステーション間はおよそ1・8キロほどですので5分程度で結ばれる計算です。虎ノ門までは3・1キロ、9分ほどとなります。

 結構すごいことじゃないでしょうか。



(試算:表定速度が時速25キロの場合)
 表定速度が時速25キロまで上がった場合はこうなります。

(中の人作成)


 勝どき~新橋間は4分少々(!)、虎ノ門まで7分台後半ということになります。ここまでは難しいかもしれません。



そのために必要な施策として
・バス専用(優先)レーンの導入
・PTPS(公共車両優先システム)の導入
・全扉一斉乗車と2列同時乗車の導入

などをあげています。

(出典:京成バス)


さらに将来必要な施策として
・バス専用信号
・複数台停車可能な停留施設

をあげました。



▼大量輸送について

 将来的には1日10万人以上の輸送力を提供可能だとしています。

(出典:京成バス)


 ゆりかもめの輸送人員は1日11万人、都心部・臨海地域地下鉄新線の需要予測では1日12~13万人となっていますので、ほぼそれに匹敵する輸送力の提供が可能だということになります。将来は地下鉄相当の輸送力をもつBRTということになるのでしょうか。





 現状でも幕張地区で1日5万人を超す輸送力を提供していますので、考えられないことではありませんね。 

(出典:京成バス)




▼バリアフリー

 新型縁石の導入や停留施設のかさ上げで「段差なし」の実現を目指すようです。

(出典:京成バス)


 このほか、バスベイの形状の工夫やこのブログでも何度か紹介した自動運転技術の「正着制御」の導入を図るそうです。

(出典:京成バス)


 「隙間なし・段差なし」による物理的障害を排除して、車椅子を含むあらゆる利用者の自力乗降を可能にする
と明記していました。東京都の次世代交通ですから、ハードルは高くても必須条件といえます。


 乗降にどうしても垂直移動が伴う地下鉄にはたどり着けないレベルです。



▼環境対応

 国産の燃料電池バスと低公害タイプの連節バスの導入から始め、将来的には「連節燃料電バス」を導入して「全車燃料電池バス」とすることを目指すとしています。


 すでに書いた通りで新しい内容はありません。



▼利便性向上

 待合環境として連続上屋やベンチの設置をあげました。他の交通機関との乗り換え利便性を向上することも目指します。連続上屋はイメージがわきにくいのですが、公表資料に新潟のBRTの例が示されていました。

(出典:京成バス)




▼ARTの実現

 内閣府ART(Advanced Rapid Transit)の実現を目指すということが明示されています。来年度後半には環状2号を使っての実証実験がスタートするようです。


(参考)自動走行技術を活用した次世代都市交通システム (内閣府)



▼その他

 バスロケーションシステムによって、発車時間の案内だけではなく、全車両の走行位置や各停留所の通過時間を蓄積してダイヤ設定に反映させるようです。またICカードの利用実績から路線ごとの利用状況を蓄積して利用者の動向を把握し、これもダイヤ設定に反映させるということです。


 * * * * *


 盛りだくさんになりましたが、中の人はほとんどすべて実現すると思っています。むしろ先進部分がどれだけ盛り込まれるかに注目しています。


 こちらも、まもなく事業計画が公表されそうです。



(関連エントリ)
 東京都BRT(旧中央区BRT)

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②dorattara(~29年11月)
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中央区とその周辺に関するメモ。

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