#793 将来的にBRT東雲折り返しの可能性 東京都臨海部地域公共交通網形成計画発表
- 2016/06/23
- 18:00
平成28年6月23日、東京都が今後5年間の東京臨海部の公共交通の基本となる「東京都臨海部地域公共交通網形成計画」を発表しました。この中で「臨海部BRT」に関して将来の東雲地域での発着の可能性や、需要を見た増便が示唆されましたので、速報します。
(出典:東京都)
▼臨海部BRTの整備
①「豊洲線は東雲発着としたほうが需要が見込めるのではないか」という意見に対し、「晴海・豊洲ルートの東雲方面での発着については、今後いただいたご意見も踏まえて、必要な施設(折り返し場など)の可能性も含め参考にさせていただく」という回答が示されました。
表は左側が意見、右側が回答という形です。
(出典:「形成計画」)
「いただいたご意見は参考にさせて頂く」という表記に意味はないと思いますが、それ以外の部分は具体的でしたので、その部分は将来の可能性があるものと考えていいのではないでしょうか。
その他、
②「にぎわいロードのBRT活用」はその意味から却下という印象です。
(出典:「形成計画」)
③「豊洲線増便」は「需要を見ながら具体化していく」という回答です。
(出典:「形成計画」)
④「豊洲市場行き路線バスは豊洲市場発着ではなく東京テレポート発着を」はほぼ却下という印象です。
(出典:「形成計画」)
⑤「晴海通りの都営バスにPTPS・専用レーン」には「バス優先施策の可能性を協議」というプラス回答です。
(出典:「形成計画」)
⑥「サイクルポートの新設目標10箇所は少ない」には「20箇所にします」と前進しました。
⑦勝どきエリアの交通結節点設定は「勝どき駅と環状2号が離れていて、輸送を分担している」「勝どき駅周辺のまちづくりの動向をみながら研究」となっていて、ほぼ却下の印象です。
(出典:「形成計画」)
⑧晴海2丁目と5丁目の交通結節点については「複合的な機能を有する、利便性の高い交通結節点を整備」という回答でした。
(出典:「形成計画」)
⑨地下鉄新線構想については「国際競争力強化に資する」と評価されたものの「構想段階」としていて、答申を踏まえて適切に対応という表現にとどまりました。
* * * * *
東雲エリアへのBRT延伸が触れられたのは初めてではないでしょうか。必ずしも前向きとは言えないものの、将来の整備に可能性を残したものになったと思いました。
なかなか内容の濃い「計画公表」となりました。
追記すべきことがあれば更新します。
(参考URL)
「東京都臨海部地域公共交通網形成計画」の公表について (東京都)
東京都臨海部地域公共交通網形成計画 (東京都)
(関連エントリ)
#702 東京都臨海部地域公共交通網形成計画案を見る 数値目標導入、勝どき~新橋約10分
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